なぜ「スマ婚」はヒットしたのか 誰もが挙式できる世の中へ (ゲーテビジネス新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344992054

作品紹介・あらすじ

従来の高すぎる日本の結婚式に疑問を呈し、余分なマージンと不透明料金の上乗せ営業を徹底排除。
“結婚式費用約半額”を実現させて、現在急成長を遂げるスマート婚「スマ婚」。
そのヒットの陰に、既存ブライダル業界の怠慢、そして暴利をむさぼる悪しき構造があった。
ついに今、業界の闇が暴かれる。

感想・レビュー・書評

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  • 従来の結婚式が、いかに高すぎるかについて詳しく書かれている。
    ホテルやゲストハウスといった結婚式場が、粗利50パーセントもあるということに驚いた。

    契約時の見積りは一番安いプランで計算をしているが、実際に打ち合わせを重ねていくとどんどんグレードが上がり、最終的には見積りより何百万も高くなってしまうというのが恐ろしい。
    ウエディングプランナーは、「一生に一度のことですから」「今のプランではお二人にはふさわしくないと思いますよ」といった言葉を使い、特に、結婚式に対する思い入れの強い女性側(新婦)の感情を刺激して、オプションを上乗せしていく。

    会場の飾り付けやムービーの作成など、実際に作業をするのは仕入れ業者であるお花屋さんや映像会社であるが、提携するには高い契約料を払わなければならず、式場の言いなりになって安い仕事を受け苦しんでいる。

    式場が指定するショップでドレスやお花を注文すると高いため、自分で持ち込もうとすると、謎の「持ち込み料」がかかる。
    これは本来、提携しているショップに送客するはずのものが送客できなくなったたためという意味合いのはずだが、その費用はショップに支払われず、なぜか式場がそのままもらっている。

    結婚式が安く挙げられると聞くと質が落ちるのではないかと疑ってしまうが、「スマ婚」は安かろう悪かろうではなく、余分なマージンや持ち込み料を省いて適正価格にしたものなので、クオリティは変わらない。
    ブライダル業界の経験がない人がスマ婚を立ち上げたことで、業界の慣例にとらわれず、おかしいものはおかしいと言って適正価格を実現することができた。

  • ●内容
    ・ジャーナリストによる「スマ婚(スマート婚)」のレポート。
    ・前半は、不透明な価格構造を持つ旧来の結婚式の分析。
    ・後半ではスマ婚の魅力を力説


    ●コメント
    ○結婚式費用をめぐり、プランナーと新婦が結託して新郎を責め立てる様は涙なしには読めない。すべての男性の悲しみを誘う具体例。

    (引用)
    「見てのとおり、僕たちは結婚式のことで毎日激しく言い争っています。このままでは、決して冗談ではなく、破綻です。これ以上妻を焚き付けないでください。結婚式のグレードを上げる提案をしないでください。今からでも、減らせるものは減らしたいので、再考してください」
    サトミさんがトイレで席を外している間、ウエディングプランナーに抗議したのだ。


    ○結婚式はなぜ高いのか。結婚式業界の構造的問題。利益分配の話は特に興味深い。複雑な流通経路による余分な経費はすべて客の負担になり、しかも「一生に一度のこと」と舞い上がった客はそれに気づかない。

    (引用)
    ・ほとんどの方は、結婚式は初めてなので、見積をチェックする際、どこが大切なのかはわからないんですよ。リピーターがまれにしかいないというのが、このビジネスの客層の大きな特徴です。

    ・ホテルでの結婚式の場合、会場の利益は総額の30~35%。総額200万円の結婚式なら、60~70万円がホテルの利益。

    ・新郎が10万円のタキシードをレンタルすると、それをそれを提供する衣装会社の取り分が4万円、ゲストハウスの紹介手数料が6万円。

    ・花には決まった価格はないんです。市場から仕入れた、同じ畑の同じ色とサイズのバラを、ある店では1本500円で売り、別の店では1000円で売るということは、まったく珍しくない。


    ○これらの非合理の改善を目指し、支持を集めるスマ婚

    (引用)
    ・スマ婚の改革
    1、自社で結婚式場をもたない
    2、衣装、生花、音響・照明、引き出物などに含まれていた会場側の利益をカット
    3、結婚式場への持ち込み料をカット

  • 2012.11.24 借りる
    2012.12.03 読まずに返却

  • 151210読了

  • 帯文:”結婚式を高いからとあきらめていませんか?” ”上質な挙式を低コストで行うヒント、教えます。”

    目次:まえがき、第1章 体験談―打ち合わせを行う度に高額になっていった結婚式、第2章 インタビュー―ウエディング・プランナーに実際の営業方法を聞きました、第3章 ホテル・衣装・音響・生花を徹底取材―結婚式はなぜ高いのか?誰がもうけているのか? …他

  • 結婚式業界についてスマ婚がはやった理由をもとに
    以下におかしな業界だったか暴露している本。
    こういった業界はまだまだほかにもある。
    価格破壊になってしまうとだめだが、適正価格をめざす
    健全な業界化は重要だ。

  • 「婚活したらすごかった」の著者が結婚式ビジネスの裏側を暴く一冊。
    結婚式を経験している人たちには納得のいくエピソード満載で、確かにあれっておかしいよなぁということの裏付けが取れるという点では大事な本なんだが、最終的にスマ婚礼賛で終わってしまっているので単なる宣伝本に堕してしまっている印象。スマ婚も実際には…っていう話を業界の方から聞いている以上、フラットには判断できないし、やっぱり幻冬舎ってこういう本で日銭を稼いでいるんだなぁと思ってしまう。

  • サービスは売り方によっていろいろな値段がつくのだなあとしみじみ。
    プランナーのシステマチックな営業手法が興味深かった。
    消費者としてはイメージ広告に過剰に興奮しないよう注意、というのが一般的な教訓か。

  • 2010年代結婚数の減少
    →結婚適齢期の人口の減少
    婚姻件数がピークを迎えた1972年、結婚適齢期の男女の総人口は2870万人
    2010年は2230万人。23%減。

  • スマ婚のプロモーション本なんだと思うが、内容は結構思い切った内容。

    一般ホテルとレストラン、ゲストハウスのブライダルビジネスを相当ディスってます。

    とはいえ、その三つがスマ婚の大きな顧客という事を考えると、ずいぶん攻めてるな、とは思う。

    内容に関しては、業界暴露本の域は出ていない。インタビューのサンプル数が少ないのと、定量のデータがほとんどない。

    でも、「お金が無いから結婚式を挙げられない世の中は良くない」は賛成ですね。その上で明朗会計化をうたうのは時代の流れとしても正しい。

    大きな結婚式場とか、ゲストハウスが、この本に対するアンサー本を出してくれないかなー。

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