50点先生と27人の子どもたち (外国の読みものシリーズ)

  • さ・え・ら書房 (1981年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (156ページ) / ISBN・EAN: 9784378007137

みんなの感想まとめ

子どもたちの日常を丁寧に描き出すこの作品は、現代の教育現場における教師の視点を通して、子どもたちの小さな出来事がどれほど重要であるかを伝えています。物語は、ドイツの小さな町を舞台に、ひとりひとりの子ど...

感想・レビュー・書評

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  • 小2のインゴという名前の子は学校へ通う道の途中で、1ぴきのねこに出会います。ある日、インゴになついたそのねこはインゴについて行き、とうとう教室にまで入ってきました。
    やがて先生が教室に入って来ました。だけど教室はいつものがちゃがちゃした雰囲気と違って先生も驚くほど静かです。先生は子どもたちに「なにがあったの?」と尋ねると、「お客さんが来ているんだ」と声がします。インゴは先生に見えるようにねこを机の上に乗せました。

    「ねこがここにいてもいいでしょう?」と聞く子どもたちに、先生は厳しい声で「いいえ、それはよくないことだわ」と諭します。そこで先生はねこを抱きかかえて外へ連れ出そうとします。でもねこはとてもおとなしくて、ちょっとなでると愛らしい反応をしたりするので、先生もねこを追い出そうという気持ちがなくなってしまい、ついには「もし、静かにおとなしくしているならば、教室にいてもいいわ」と言います。
    さて、ねこが教室にい続けたその日の授業はどうなったでしょうか?…

    小学2年生のクラスメイトの人数分(27人)+先生1人分のエピソードが、1話6ページ程度でまとめられている。
    さっきのねこのエピソードをはじめ、「忘れ物」や「運動が苦手(得意)な子」とか「おっちょこちょい」とか「きょうだいげんか」とかいった他愛ない話が並べられている。そりゃ、大人にとってはたいした話と思えないかもしれない。アミューズメントパークに行ったりごちそうを食べたりというイベント事でもないし、単なる学校や通学途中や家での出来事にすぎない。けれども子どもたちにとっては“事件”だし、クラスのみんなに聞かせれば、笑いを取れたり、感心されたりといった、小学校低学年のクラスでは盛り上がることまちがいなしの小ネタが丁寧に集められているなと私は思った。親にとっても、学校から帰ってきた子どもが「あのね、聞いて!」と言ってクラスでの出来事を話してくれるのは、子どもそっちのけでスマホやネットばかり見ているより数倍楽しいはず。残念ながらそれが逆転している親が今は多いようだけれど…

    原題は“Große Klasse!”で、ドイツ語で大きなクラスという意味。
    これだけ個性豊かな子どもが27人集まったら、クラスも大きく見えるのだろうけれど、見方を変えれば1クラス27人くらいが小学校低学年としてはほどほどの規模だっていえるのではと思う。
    それをはるかに上回る人数を1つのクラスに押し込めようとするのは、やっぱり先進国のすることではない。

  • おそらく、現代日本の先生が、膨大な書類整理に追われて見聞き逃してしまうことも、この本では丁寧にすくいとって、子どもたちにとってはどんなに大事件だったかを伝えている。それは、大人になると些細なことでも…。

  • 図書室で借りた本。いろんな話が載っていて面白かった。

  • 「先生、ぼくたちのことを書いてよ!」この本はドイツの小学校の先生が、受け持ちの子供たち二七人のエピソードを、一人ずつ綴ったものです。
    グルドンがビスケットと間違えて消しゴムをかんでしまったこと、ミヒャエルが自転車をさがしたこと、ヨルグがだぶだぶのコートを着て帰ったこと・・・こんな子、いるいる!というお話がつまっています。

    ところで・・・ドジ話や感動話はいいとして、フランクの話は、?ってかんじ。算数の宿題を、余分にしていって、ほめてもらえると思ったのに、先生は無反応、か怒っているみたい、って!なんか、なんかちょっと先生なりの注釈があったり、子供にフォローしてあげてもいいのでは?

    短編なので、読むのが苦手な子にも。外国の学校の雰囲気があっていい。

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