- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784378014869
感想・レビュー・書評
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アメリカがアフガニスタンに侵攻した直後に起きたこととして書かれたフィクションだが、実際にあった事件がもとになっているらしい。
読んで、アフガニスタンの一般市民の窮状、生活の中のイスラム教、スカーフ、チャドリなどの効用など、女性たちの生活もわかって、勉強になった。
〈本から〉
チャドリを着て、ソラヤとカブールの町に出ると、自分が
なぞめいて見えるのがわかる。男たちは、わたしを見ると
うなずき、道をあける。わたしは、網目のあいだから相手を見ているのに、男のほうからは、わたしの体の何ひとつ見る
ことができない。たとえ精神をわずらった男でさえ、わたしをみだらな空想の対象にすることはできないのだ。
「もし、自分が美しくないと思ったら、少なくとも、よい
人間になるよう努力しなさい。そうすれば、みんなは、きっとみとめてくれる」 -
タリバン政権崩壊後のアフガニスタンが舞台。少女の不幸が孤児院に行ったことで好転するなんてつらすぎる。
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アフガニスタンで暮らす少女は母の死後,父とともにカブールへそしてそこでは継母にこきつかわれ,あげくのはてには孤児院へ・・イスラム教・アフガニスタン・タリバン・・・テレビのニュースで耳にする言葉だが,はたして日本にいる私たちにはどのくらいのことがわかっているのだろうか・・・この本を読むと少しは見えてくるだろうか・・とても読みやすい本なので,たくさんのヤングアダルトたちに読んでもらいたいと思いました。そしてどんな読後感を持ったか一緒に話をしてみたいな・・・