きみ、ひとりじゃない

  • さ・え・ら書房
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本棚登録 : 17
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784378014890

作品紹介・あらすじ

なぜ、命がけでドーバー海峡をわたるのか?戦乱のバグダッドを去った15歳のアブドゥルは、フランス、カレーの移民キャンプ「ジャングル」からイギリスへ向かおうとする。立ちはだかる高波と国境の壁。

感想・レビュー・書評

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  • ハードな内容ながら、読み始めると止まらなかった。
    イラク、チェコ、ロシアから、一人イギリスを目指す。
    その様は、とても現代とは思えない。
    まるで古代や中世の人々のようだ。
    その頃から、結局人は変わらないのだろうか。
    三人それぞれの視点で描かれる過酷な物語。
    そして目指すイギリスにさえ、過酷な少年がいる。
    寄り所として音楽が登場する。
    そこに、彼らとの繋がりを見いだし、これが別世界では無く、この世界での出来事なのだと感じさせてくれる。

  •  フランスの港町・カレー。クルド人のアブドゥル、ロシア人のチェスラブ、ロマの少女ロザリア。それぞれの事情を抱えイギリスを目指し、密入国を手引きする男の船に乗り合わせた3人。船上でトラブルがおき、3人と男の甥のイギリス国籍の少年ヨナがとり残される。
     抱える事情も育った国も違う4人。自由を象徴するものとして、ビートルズの曲が使われていた。

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著者プロフィール

デボラ・エリス/作
カナダ・オンタリオ州在住。作家、平和活動家として世界中を旅行し、戦争、貧困、病気、差別などによって困難を強いられている子供たちを取材している。戦乱のアフガニスタンを生きぬく少女を描いた『生きのびるために』『さすらいの旅』『希望の学校』(いずれもさ・え・ら書房)は、世界17か国で出版されている。その他の作品に『きみ、ひとりじゃない』(さ・え・ら書房)など。

「2017年 『九時の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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