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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784378014920

感想・レビュー・書評

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  • アイルランドの小説って、普通のものであっても、どこか違うような気がする。感覚が。見えないものもそのまますっと受け入れてしまうような。
    金曜日が青くてフリルがついていてつーんときてすっぱくて甘い、という、共感覚的なハルの言葉を聞いてふとそう思った。その後によく出てくる語り手の女の子の言葉にも。
    物語としては家族の再生、子どもの成長で、特別なことはないんだけど、そういうちょっと不思議な感覚、「金曜日の青」の凧が飛んでいる空のイメージなどが独特でよかった。

  • 「凧は青でなきゃいけないんだ。だって金曜日が青い色をしているんだもの」幼いころに死んだ父とした凧あげ……母の再婚を前に動揺する少年ハルと、彼を見守る友達のオリビアの物語。

     皮肉屋だけどいつでもハルの味方でいようとするオリビアの視点から語られているので、ちょっぴり奇矯なとこがあるハルの言動も、けなげでユーモラスなものとして読むことができました。一途なあまり暴走しがちなハルと、それに的確にツッコミながらしっかりハルに寄り添うオリビアは本当にいいコンビ。

    オリビアの、常態と敬体の混じり合った語り口(「パスポートひとつ発行するのに、こんなにたくさんの個人情報が必要なんだ。プライバシーなんてないってことですね?」)は、日本語訳の方の工夫なのでしょうか?これによってオリビアのキャラがとっても立っていて、面白かったです。

    垣間見えるアイルランドの生活や風俗も興味深かったのですが、ハルが父親の死(おそらくは自死)を乗り越えるためのモチーフとして、中国のお祭りである清明節が使われているのも楽しい驚きでした。子どもたちは今やどこの土地に住んでいるかに関わりなく、色んな文化に触れ、また支えられて生きているのでしょう。

    ひとつだけ気になったのは、ハルの母親の好物だという「ブロッコリー入りライスケーキ」おにぎりにブロッコリーが入っているってことでしょうか…?謎が残りました。

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著者プロフィール

1954年生まれ、ダブリン在住の作家。主に児童文学を執筆。1990年代より20冊以上の作品を出版し、アイルランドでもっとも人気のある作家の一人である。アイルランドの児童文学賞であるビスト児童図書賞を何度も受賞し、ショートリストには常連である。日本では『ムーン・キング』(乾 侑美子 訳 岩崎書店 2001年)と『空色の凧』 (渋谷弘子 訳 さ・え・ら書房 2011年)が翻訳出版されている。

「2018年 『ミラクル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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