語りつぐ者

  • さ・え・ら書房 (2013年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784378014975

みんなの感想まとめ

歴史と現代が交錯しながら描かれる物語は、アメリカ独立戦争の少女の視点を通じて、過去と現在のつながりを鮮やかに示しています。主人公エリザベスと彼女の祖先ズィーの不器用さや成長を通じて、自己発見と勇気の重...

感想・レビュー・書評

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  • 装画に惹かれて借りた。
    現在と過去が交錯しているが、とても読みやすかった。
    過去編は、アメリカの独立戦争に巻き込まれた少女の目線で語られている。
    現代と交互に話が進むせいか、歴史物にありがちな生臭さ、悲壮さはあっさり感じられたので、読みやすかったのかもしれない。

  • アメリカ建国時代の少女ズィーの肖像画から、現代を生きる子孫の少女エリザベスが、その半生を調べて語りつぐ物語。
    アメリカ独立戦争については、教科書程度の知識しかなく、国として自立しようとする愛国派とイギリス国王のもとで生きようとする王統派に近隣でも分かれて戦うことになったこと、激しかった闘いの様子など、その概略(?)を知ることができた。

    物語は軽い語り口で読みやすく、ズィーが自分の土地を守るために戦おうと変わっていくさまや、エリザベスの父との関係、友達が作りにくい性格、伯母(亡くなった母の姉)でもあるリジーや、そのいとこのハリーなど、あまり人付き合いに長けた性格ではない不器用な面々と心を通わせていく過程などは楽しく読めた。
    ただ、エリザベスが何かにつけて流されることが多く、自分から何かを変えていこうとしているかどうかなど、掘りが浅い気もした。エリザベスの隠れた才能「語りつぐ・物語をつくる」ことについても、今ひとつ、明確には描かれておらず、その根拠が見えず、唐突。

    また、イロコイ族が出てくることもあり、そもそもアメリカに暮らしていた人たち(インディアン)が、王統派に与して新たに入ってきた開拓民という名のアメリカ人たちに対抗していたこと、それは、つまり先住民(インディアン)の暮らしが開拓民(アメリカ人)たちに脅かされていたという建国史の裏側があることも考えなければならないのでは、と感じた。

  • アメリカ独立戦争は知っていたが、それは何となくイメージしていたような、英国とアメリカとの戦いというだけではなく。アメリカの中でも、イギリス国王に忠誠を誓い独立を阻止しようとする王党派と、イギリスから独立しようとする愛国派に分かれて、戦っていたことを、これまで知らなかった。

  • 舞台はアメリカ。現在(21世紀)に生きるエリザベスとアメリカ独立戦争の頃の祖先の姿とを交錯させながら描かれている。不器用で何をさせても失敗ばかりのエリザベスとその祖先のズィーが自分の使命に気づき、強く勇気を持って人生を切り開いていこうとする物語。・・・今自分がここにいるのは遥か、遥か昔からずっと語りつがれてきたものをまた語りついでいくために。

  • なかなか良かった。現在と南北戦争時を行き来する設定がちょっとわかりにくかったのと、あれこれと問題が多すぎたのが気になるところ。でも、全体としては、おもしろかった。

  • 伯母の家にあった自分によく似た肖像画の少女。調べていくうちに、アメリカ独立戦争に巻き込まれた祖先であることがわかる。

    読み終えてタイトルの意味が腹落ちしたとき、とても良い本だったなと思えた。
    あまり知識のない独立戦争についても興味がわいた。

    ただ、毎回思うのだが、さえらの本はいつも装丁がいまいちである。良い本が多いのに、表紙が違えば、もっと多くの人に読んでもらえるのでは。。。

  • 叔母の家で見つけた自分とそっくりの少女ズィーの肖像画に引き付けられたエリザベス。ズィーは、自分の祖先だった。21世紀のエリザベスと、18世紀のアメリカ独立戦争の中をたくましく生きるズィーの物語の章が交互に展開していき、ぐいぐい引き込まれていった。孤独感の中で、自分に自信が持てなかったエリザベスが、ズィーの生い立ちや過去の歴史を調べていくうちに、祖先への愛情や感謝の気持ちを抱き、自分の存在価値に気がつき、成長していく様子がとても清々しかった。

  • 2014.9.26読了
    2014読書感想文コンクール中学生の部課題図書
    アメリカ独立戦争の頃の話。

  • エリザベスとズィーの物語。
    アメリカの独立戦争について、ほとんど知らないので、ちょっとわかりにくいところがあった。
    自分の祖先がどんな人物で、どんな風に過ごしてきたのか、知ったり語ることは、すばらしいことだと思った。

  • 今年の中学の読書感想文コンクール課題図書。
    正直いってつまんない。
    このころのアメリカを描いた作品なら『からすが池の魔女』の方がずーっといい。
    現代を生きる少女に語る才能が芽生えるのは唐突だし、独立戦争時代の少女も、感情移入できるタイプではない。
    しかも、一番厭なのは愛国派が正義で、王党派は悪という風に書かれているが、それを納得させる材料がなにもないこと。じゃあ、ズィーが、女ながらに闘おうと決意した理由はどこにあるのか。単に父と兄がいたから?ますます納得できない。好きな男もコロコロ変えるし。
    共感できない登場人物であれば、それにかわる、物語の強さなり、語りの面白さなり、新たな歴史認識なりあるべきだが、特になし。
    これで感想文書けって言われても困っちゃうね。
    さ・え・ら書房はやたらこの田島董美さんを装丁・装画に使ってるんだけど、内容に合うとき(目でみるシリーズ)はいいけど、物語においてズィーの肖像画が重要な意味を持つだけに、これはちょっと…と言う感じ。
    美人ではないけれど、その人となりを知りたくなるような魅力的な少女、というふうには見えない。
    モディリアニ風にしたかったのか?首が長すぎるけど。

  • 数日前に読了。表紙が美術の教科書みたい。
    あまり、入り込めないままだった。ズィー視点の部分が事実として差し出されていることも、読者がそれを知っていること前提でエリザベス視点が描かれていくことも、「語り」の危険性をあまりに軽視している気がして、どうしても気持ちが乗らない。タイトルがタイトルなだけに、そこをもっと掘り下げてほしかったなと思う。
    個人的には、お父さんがどんな人なのかをもっと読みたかったな。

  • 彫刻家の父の仕事の都合で、母の姉の家に行くことになったエリザベス。そこで出会った一枚の絵。200年前の独立戦争の頃の祖母の祖母のまた祖母ズィー。現在と過去が物語の中で一つになって、エリザベスも新しい自分を発見する。

  • 中学生向けの課題図書
    物語を紡ぐ
    歴史を語るってどういうことかなあって思う
    アメリカ独立戦争
    そして現代
    フォントは変えてあるけれど、語り手が代わるので中学生には難しいかなあ
    内容は興味深いけれど
    表紙の絵にイメージを固定されてしまってちょっと残念
    《 この地にも 歴史が埋もれ 二百年 》

  • 読書感想文の課題図書。
    長男が「読んどいて」と言うので読んどいた。
    まさか、手伝えとは言わないと思うけどね^^
    この本ではないけど、「自分の6世代前と6世代後に思いを馳せることが出来たら、今自分がここに在る意味が解る」って言葉を思い出した。
    良書。中学生くらいで読んどくといいなって本。
    感想文、私も苦手だけど、書き易そうな内容ではある。

  • 表紙でひいてたけど、内容はよいかな…。
    今のところ再読はなしだけど。

  • ダブルヒロイン風でおもしろく読めた。
    アメリカ史に疎のですが,隣人が敵になる内戦の恐ろしさに戦慄しました。

  • 歴史は人が作るもの。人から人へ、世代を超えて、語り継いでいかなければいけない物語がある。アメリカ独立戦争は、「イギリス対アメリカ」のみならず、同じアメリカ人同士での戦いでもあったのだ。それはすなわち、昨日まで付き合いのあった隣家の人と敵になるということだ。祖国を愛する気持ちは同じなのに…

  • 自分の中に物語を取り込み、語り継ぐこと。
    その瞬間を切り取り、描くこと。
    その時代に存在した、様々な遺物。
    そして、本。

    それがすべてが、繋いでいる。
    現在と過去を、そして未来を。

    人が生きたということを。歴史を。

    そして私たちもまた、それを受け継ぎ、そして語り継ぎ、やがて歴史になる。


    青少年読書感想文26年度課題図書。

  • エリザベスは、お父さんの仕事の関係で、母方の妹の家にあずけられます。慣れない場所、無口なおばさん、嫌々過ごす中、エリザベスの祖先、ズィーの絵に惹かれます。
    物語はエリザベスとズィー、二人のお話しが並行して語られます。

    ズィーは独立戦争で家族がバラバラになり、さらにお母さんが敵に殺されて、家まで焼かれてしまいます。重度のやけどを負った彼女は、逃げるように戦いに行ったお父さんのいる砦に向かいます。

    何をやるのにも、少し抜けていたズィーですが、どんどん強い女性に変わっていきます。そして、この絵に出会ったエリザベスも、ズィーの絵の過去を追ううちに、その時代に引き込まれていくのです。

  • どういう話かな~と思ったら
    独立戦争の話だったー

    自分のよさにきづかない、なにやっても失敗ばかりの女の子が
    おばさんの家で暮らして自分にそっくりの肖像画に興味をもって
    物語をつくったり語ったりすることに才能を発揮していくはなし

    独立戦争のエピソードがまじる

    アメリカ人は当然なんだろうけど
    わたしはよく知らないなあと

    本読んでて思うけど、
    知らないこといっぱいあるなあ
    世の中ひろい

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著者プロフィール

ニューヨーク市ブルックリン生まれ。20 年間教師をしたのち、子どものための本を書き始め、60 冊をこえる著作は広く子どもたちに読まれ愛されている。邦訳作品に『ノリー・ライアンの歌』、『リリー・モラハンのうそ』、『ホリス・ウッズの絵』、『語りつぐ者』(いずれもさ・え・ら書房)などがある。2度のニューベリー賞オナー賞を受賞。コネチカット州在住。

「2017年 『ジュビリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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