カンボジアの大地に生きて

制作 : Minfong Ho  もりうち すみこ 
  • さえら書房
4.25
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本棚登録 : 14
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784378015132

作品紹介・あらすじ

ポルポト政権崩壊後、戦乱で荒れた村から逃れてきた十二歳の少女ダラと家族は、難民キャンプでようやく食べ物にありつき、新しい友人に出会った。すぐに物資を手に入れて故郷へ帰れるかに思えた矢先、内戦がふたたび家族をバラバラにした。ダラは、親友が泥の玉にこめた魔法にすがり、勇気のたけをふるいおこして、闇に向かって歩き始めた。戦争とは?ふるさととは?家族とは…?カンボジアを内側から描いた感動作。小学生上級〜中学生向き。

感想・レビュー・書評

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  • ポル・ポト政権がベトナム軍によって撤退し内戦の始まる中でひたむきに生きる難民の少女の話。
    泣かせにくる。
    故郷を離れた不安な少女の出会いと別れと成長。

    戦争にやっきになる男たちへの冷たい視線、助からないことを自覚している少年少女の、仲間へのエール。
    戦争があったことは知っているが、それを少しでもリアルに感じるためにこういう小説はいいと思う。
    小学校高学年向けだけど面白かった。

    切なくでもキラキラした読後感。
    平和な日常への感謝。

  • ポルポト政権没後のカンボジアが舞台。
    米をつくることが人間としていきることなのだと感じた。

  •  内戦や難民という重たいテーマを持ちながらも,最後は希望のある爽やかな読後でした。

  • なぜ人は争ってしまうのか。

    最後泣いた。

  • そもそも翻訳のYA小説は読まれない上、カンボジアだし、この表紙だし、若者の手は伸びそうにない本なのだが、だからこそ、大人がすすめたい。
    内戦下のカンボジアに生きる少女を主人公にしているが、カンボジアの歴史を知らなくても全く問題ない。(もちろん知っていればなお理解が深まるが。)
    少女の成長物語とはいうものの、戦争中では、心にも深い傷を負わずにはいられない。その喪失の深さに、日頃泣かない私でもぐっときた。
    主人公は感情移入しやすいタイプで、すぐに物語に入っていける。
    ほかにも、気が強く器用なジャントゥ、賢いが男(家長)の言うことには逆らわない伝統に従順なニア、愛されないために乱暴を働くチュネイ、田舎の大人しい好青年だったが、洗脳されて兵士になろうとする兄など、キャラクターがリアルで生き生きとしている。
    男の愚かさ、伝統も守るべきものとそうでないものがあること、家族の愛、友情、戦争の残酷さ、そして生き抜くために必要なこと、様々なことを考えさせる。
    同じアジアの人だから、炊きたてごはんのおいしさがよく伝わってくる。この表現のうまさは、お米を主食にしていない人にはわからないだろうな。
    ミンフォン・ホーは『しーっ!ぼうやがおひるねしているの』しか知らなかったが、『夜明けのうた』も読んでみたい。
    児童書として文句なし。大人も読むべし。

  • 欧米の人じゃない、アジアの人だから書ける内容が読めるかも。。。

    さ・え・ら書房のPR
    http://www.saela.co.jp/isbn/ISBN978-4-378-01513-2.htm

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