ジュビリー

著者 : パトリシア・ライリー・ギフ もりうちすみこ

• さ・え・ら書房 (2017年10月27日発売)

作品紹介・あらすじ

ジュディスは小学校五年生の女の子。小さな島で、伯母とくらしている。
おさないころ、母親にすてられ、しゃべることができなくなった。
そんなジュディスを、伯母はジュビリー「最高の喜び」と呼ぶ。
普通クラスでの新学期が始まった。でも、ジュディスはなじめない。
ある日、ジュディスは、母親からの手紙を見つける…

感想・レビュー・書評

[玉城真理さんの感想 · 2018年5月15日]

母親に捨てられ、無言症を患うの女の子ジュビリー。肝心な時に声が出せず、咄嗟に伝えられないもどかしさが、素直に書かれている。全体的にまったりとした雰囲気があるのは小さな島が舞台だから。

[れもんさんの感想 · 2018年1月4日]

　幼い頃に母親にすてられ、伯母さんに育てられたジュディスは、心の問題から声を出すことができない。そのために友だちだったソフィーから避けられてしまった。
　学校になじめなかったジュディスにできた新しい友達は、捨て犬とクラスの嫌われ者のメイソンだけだった。

　伯母さんの誕生日にジュディスの母親から手紙が届き、ジュディスはそれを読んでしまう。たくさんの愛情を注いで育ててくれた伯母さんに悪いと思いながら、ジュディスは母親に会いたいと思った。

著者プロフィール

ニューヨーク市ブルックリン生まれ。20 年間教師をしたのち、子どものための本を書き始め、60 冊をこえる著作は広く子どもたちに読まれ愛されている。邦訳作品に『ノリー・ライアンの歌』、『リリー・モラハンのうそ』、『ホリス・ウッズの絵』、『語りつぐ者』（いずれもさ・え・ら書房）などがある。２度のニューベリー賞オナー賞を受賞。コネチカット州在住。

「2017年 『ジュビリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」