なみきビブリオバトル・ストーリー2: 決戦は学校公開日

  • さ・え・ら書房
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本棚登録 : 112
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784378015538

作品紹介・あらすじ

11月18日、並木小学校は熱気につつまれていた。
この日は学校公開日。四年二組でビブリオバトルがおこなわれるのだ。
「今度はぜったい、うそのチャンプ本なんていわせない」と珊瑚。
「これも忍者になるため、なにごとも修業だ」と吉樹。
「だって、どうしても、本のことで負けたくないんだもん」とセイラ。
「伝えたいことあるんだ、おねえちゃんのリベンジじゃない」と碧人。
4人の思いはとどくのか―――

感想・レビュー・書評

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  • 並木小学校4年2組は、学校公開日に代表者4人でビブリオバトルを開くことになった。その直前に班ごとに行われたビブリオバトルでチャンプ本に選ばれたアナウンサー志望の珊瑚は、同じ班のセイラから「うそのチャンプ本」と言われ憤慨し、セイラと勝負のため立候補した。ところが、アナウンサー関係の本を選ぼうとしていたところ、母親から「(美人じゃないから)アナウンサーになりたいってみんなの前で言うと笑われる」と言われ、ショックを受ける。一方忍者になりたいよし丸こと吉樹は、修行のために出場を決めたが、忍術の修行中腕を骨折してしまう。

    ビブリオバトル出場を決めた4人がそれぞれ選書に悩みながら自分の心と向き合う姿を、4人の作家それぞれが描くオムニバス。
    「なみきビブリオバトル・ストーリー」の続編で、並木図書館と司書のクルミンは登場するが、後は全く別の物語。




    *******ここからはネタバレ*******

    前作と比べるとストーリーに不自然な点が多く、作られた感がある。例えば小学校4年生の女子が、母親から美人じゃないからアナウンサーは無理と言われるとか、珊瑚がビブリオバトルでセイラと勝負するのは、彼女の好きな人を知るためとか、碧人の姉がビブリオバトルで負けた時のチャンプ本が「あしながおじさん」で、その紹介がふざけたものだったとか……。

    前回と同じく随所に現れる本の紹介が、今回はわざとらしく(CMっぽく)感じられてしまう。

    4年生におススメしたい本を探している人にはお薦めするけど、読み物としての面白さは前作の方が上でしょう。

  • ビブリオバトルストーリーの2冊目

    あんなの、あんなのただ人気で勝ち取っただけじゃない。
    『そんなの嘘のチャンプ本よ。』
    私は言ってから後悔した。

    面白かったです。
    4人の主人公がいるんだけど、それぞれ描いてる人が違うんだけど、つながって読めるのがすごいよね。

  • ビブリオバトルを子どもに理解してもらうにはうってつけの本。
    読んでみたくなる「実在する本」が物語に紹介されていて、読み終わった後に、それらの本にも興味が出る。

    登場人物の心情もわかりやすく、保護者目線では感動すらしてしまいます。

    読み聞かせでも時間をかければできるボリュームです。

  • やっぱり、この本が好きだなって思いました。一人一人の視点が読めるし、ビブリオバトルも描かれています。女の子2人の思いだったり、男の子達側の気持ちも葛藤から成長する過程が読んでて楽しかったです。彼らが苦しみながら前に進もうとしている姿が、なんでか親みたいな気持ちになりました(笑)

  • この物語、なんと4人の視点で書いているんです。それもそれぞれ違う作家さんが。また、この本には実際にある本が紹介されています。なので、この本に乗っている本も、読みたくなりました。それぞれ、特徴的な本を紹介します。ぜひ読んでみてください!

  • 「読書が好きな小学生」、、、ではなくて「読書が苦手な小学生」にとにかく読んで欲しい一冊。自分で読むのが大変なら、大人が読み聞かせてあげたっていい。

    この本に出てくる子どもたちのように、本を通して自己開示できるってすごいなぁと思う。
    ボクは「読書は苦手」な小学生だったから、きっと勧められても読まなかっただろうけど。それでも、大人になってからでも読んで良かったと思える一冊になりました^ ^

  • 2も期待を裏切らずよかった!

    私も読んでほしいと思っている本がたくさん。自分でおすすめする自信がなかったけど、この本を読んで、登場人物たちから勇気をもらった気がする。

    読んだことのない本も、もちろんみんな読んでみたくなった。

  • ビブリオバトルに挑戦する子ども達の、準備や当日の様子が良く伝わってきます。
    どこの小学校図書館にもあるような本が多く出てくるので、ブックガイドとしても良さそう。

  • 一巻目と構成が違い第二部としてバトル当日の様子が。
    緊張感が増してきて目頭が熱くなる。
    もう誰がチャンプで!ってことは関係なくなるけれどそこはやっぱり白黒つけなくては?ゲーム感覚でみんなで楽しめたならいいけれどどうなるのか・・・
    誰?ではなくどの本?って思ってもらえれば勝ち負けじゃなくなるな~ふむふむ。

  • 今度はクラスで、学校公開の時に再度ビブリオバトルを4人が行うことに。また、それぞれの想いが本を通して、人前で発表する緊張の中で伝えようとする姿がいい。

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著者プロフィール

森川 成美
東京都生まれ。「アオダイショウの日々」で第18回小川未明文学賞優秀賞。『マレスケの虹』(小峰書店)で、第43回日本児童文芸家協会賞。そのほかの作品に『さよ 十二歳の刺客』『はなの街オペラ』(ともにくもん出版)、「アサギをよぶ声」シリーズ、『ポーン・ロボット』(以上、偕成社)、『夢の発電って、なんだろう?』『光るマウスが未来をかえる』(以上、講談社)、『てつほうの鳴る浜』(小学館)など。

「2023年 『かわらばん屋の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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