朝鮮戦争に「参戦」した日本

  • 三一書房 (2019年6月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784380190049

作品紹介・あらすじ

わたしはこの本で、朝鮮戦争に日本が実質的に「参戦」していた実態と、当時日本国内で起きた反戦運動、吹田枚方事件の実相を明らかにしたいと考えています。シンガポールとハノイでの、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談をきっかけに、朝鮮戦争への関心が改めて高まっています。朝鮮戦争は第二次世界大戦後わずか5年後(1950年6月25日)に勃発、三年後に休戦協定が結ばれました。この戦争は、米ソの冷戦を背景にした「国際内戦」(言語矛盾のような言葉)です。この戦争では南北朝鮮で膨大な死傷者が生み出され、その数、南北合わせて350万人とも500万人とも。離散家族は1,000万人に達します。この戦争をきっかけに、日本は再軍備し憲法九条が実質的に変容、朝鮮特需で日本経済は大いなる「恩恵」を受けました(ちなみに、「先の大戦」で日本人の犠牲者数310万人、アジア太平洋諸国は1,900万人と推測されている)。この戦争は継続状態のまま。日本人拉致、核武装、ミサイル実験をする「北朝鮮脅威論」(「中国脅威論」ともあいまって)は、日本国憲法の「改定」問題や沖縄の米軍基地や国連軍地位協定問題などと密接にむすびつき、現代日本に大きな影を落としている事実を明らかにします。「忘れられた戦争」とも言われますが、米朝首脳会談の大きなテーマは朝鮮戦争の終戦処理です。東アジアの安全保障を考える上で、朝鮮戦争と日本をきちんと見つめることは現代的な課題です。(著者まえがきより)

感想・レビュー・書評

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  • ルポ、ジャーナリズム、また北大阪史として非常に面白い。加筆前の原題は『大阪で闘った朝鮮戦争──吹田・枚方事件の青春群像』。吹田事件、枚方事件という朝鮮特需まっただ中の1952年の同じ日に起きた2つの反戦運動からつらなるリンクに次ぐリンクが、人と土地と時間を結びつける。

  • 東2法経図・6F開架:326.22A/N84c//K

  • 2019/7/28 『朝鮮戦争に「参戦」した日本』発刊記念 元毎日放送・報道部記者 西村秀樹さんによるト-クイベント 企画No.236 - 隆祥館書店
    https://atta2.weblogs.jp/ryushokan/2019/06/%E9%9A%86%E7%A5%A5%E9%A4%A8%E6%9B%B8%E5%BA%97%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-%E6%95%97%E6%88%A6%E5%BE%8C.html

    三一書房のPR
    朝鮮戦争でアメリカの基地国家となった日本。その最中に、吹田枚方事件は起きた。
    いま、新たな戦前の雰囲気が漂い始めた。
    本書を支えているものは、著者の執念と情熱、そして対象への愛だと思う。  金石範(作家)

    わたしはこの本で、朝鮮戦争に日本が実質的に「参戦」していた実態と、当時日本国内で起きた反戦運動、吹田枚方事件の実相を明らかにしたいと考えています。
    シンガポールとハノイでの、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談をきっかけに、朝鮮戦争への関心が改めて高まっています。
    朝鮮戦争は第二次世界大戦後わずか5年後(1950年6月25日)に勃発、3年後に休戦協定が結ばれました。
    米ソの冷戦を背景にした「国際内戦」(言語矛盾のような言葉)です。
    南北朝鮮で膨大な死傷者が生み出され、その数、合わせて350万人とも500万人とも。離散家族は1,000万人に達します。
    これをきっかけに、日本は再軍備し憲法9条が実質的に変容。朝鮮特需で日本経済は大いなる「恩恵」を受けました(ちなみに、「先の大戦」で日本人の犠牲者数310万人、アジア太平洋諸国は1,900万人と推測されています)。この戦争は今も継続状態のまま。「北朝鮮脅威論」(「中国脅威論」ともあいまって)は、日本国憲法の「改定」問題や沖縄の米軍基地や国連軍地位協定問題などと密接にむすびつき、現代日本に大きな影を落としている事実を明らかにします。「忘れられた戦争」とも言われますが、米朝首脳会談の大きなテーマは朝鮮戦争の終戦処理です。東アジアの安全保障を考える上で、朝鮮戦争と日本をきちんと見つめることは現代的な課題です。(著者まえがきより)
    https://31shobo.com/2019/04/19004/

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著者プロフィール

【編著】西村 秀樹(にしむら・ひでき)
同志社大学ジャーナリズム・メディア・アーカイブス研究センター研究員。1951 年、名古屋市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、毎日放送入社。主に、報道局でニュースや番組を制作、編成局勤務。元近畿大学人権問題研究所客員教授、元同志社大学・立命館大学嘱託講師、 元日本ペンクラブ理事。
日本ペンクラブ平和委員会副委員長。
主な番組に『遥かなり・厳冬のエレベスト――植村直己壮絶の58 日』(1981 年)、『JNN 報道特集・妻たちの7 年間———第十八富士山丸事件』(1990 年)、『映像“90 軛(くびき)の女 朝鮮人従軍慰安婦』(1991 年)など。
主な著作に『北朝鮮抑留———第十八富士山丸事件の真相』(岩波現代文庫、2004 年)、『大阪で闘った朝鮮戦争』(岩波書店、2004 年)、『朝鮮戦争に「参戦」した日本』(三一書房、2019 年。韓国で翻訳、2020 年)など。

「2025年 『テレビ・ドキュメンタリーの孤高』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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