現代落語論 笑わないで下さい (三一新書)

  • 三一書房
3.69
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本棚登録 : 496
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784380650079

作品紹介・あらすじ

落語家・立川談志師匠が1965年に初めて書き下ろした作品にして最高傑作のロングセラー!

感想・レビュー・書評

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  • 落語について、この本が入門になった。と何年後かに言うことになる気がする。

  • 久々に再読。最初読んだときは全然理解できなかったものが醸し出されていく。あのころから談志は先の先まで見通していたのだ。合掌

  • 立川談志さんは、2011年に亡くなっておられるので実際の落語の高座を観たことはありません。YouTube等に挙がっている動画をいくつか観たことがあるだけですが、落語家であるご自身が書かれた本ということで、落語の文化的な背景や現状、課題などが書かれていると同時に、立川さんの落語との関りや、現役の落語家の方の考え、意見なども書かれていて面白かったです。
    読んだ本の最終章、その末尾に落語の今後にも触れられていて、特にラストの「落語は「能」と同じ道をたどりそう」の部分は、本が発刊されたのは1965年ですが、その後もますます続いている状況でもあると思えます。

  • 落語とは、つまり落ちのあるはなし(噺)。落ちのことを落語界では落げ(さげ)という。
     落げの傑作中の傑作は『茶の湯』『こんにゃく問答』『芝浜』『館林』『寝床』『うどんや』『饅頭怖い』『短命』『二番煎じ』等々。
     自分の意見や主張がまるでいえない状態に耐えてきた人の方が、後になって、後輩に対して思いやりがあるようになる。ものになりそうな奴には怒鳴る方がいい。
     新作落語に着物はどう考えてもおかしい。ズバリといえば、落語とは古典落語のことなのだ。
     松鶴さんの『高津の富』、米朝さんの『池田の猪買い』なんて話を聞いてみると、上方落語の本当の楽しさをみつけることができる。
     70何歳になる老人たちが演じる芸を、300人ものお客さんが、ぴたっと静かに聞いているという状態は、大変に文化の程度の高いことだと思う。そういう雰囲気がだんだんなくなってきたのは、いったいどういうわけだろう。
     最後にもう一度いう。人間未来を想像することはできても断言することはできないだろうが、落語が「能」と同じ道をたどりそうなのは、たしかである。この談志師匠の警告で落語界が目を覚ましたのか、入門者が増えている現在を師匠はどのように天国からみているだろうか。
     推薦文を破門した師匠の柳家小さんが書いているのは興味深い。

  • 王楽さんのYouTubeで小痴楽さんが触れていて興味を持った一冊。
    家元の哲学がまとめられている。

  • 漫才に共通することがいくつもあった気がする。メディアと芸のバランス。一生つきまとい続けるんだろうな。
    テレビで落語はみてられないという話、たしかに無意識に落語は耳だけで聞いてたことに気がついた。

  • 談志の書いた結構有名な本だけど、愚痴ってばかりでつまらない。
    談志ってこんなに女々しいのだっけ?
    落語家を分類してああだこう言ったりして、あれじゃだめだとか、落語の置かれた状況が、どうのとか愚痴としか思えない。
    落語論でもなんでもない。
    歴史的かちさはあるのかもしれないけれど今から読むとつまらない本です

  • 3冊まとめて£5.00

    談志 最後の根多帳 (ちくま文庫) 立川談志
    現代落語論 (三一新書 507) 立川談志
    古典落語100席(PHP研究所)立川志の輔 

  • 大昔の名人の話が出てきて非常に面白かった。
    2に期待。

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著者プロフィール

落語家、落語立川流創設者。1936年、東京に生まれる。本名、松岡克由。16歳で五代目柳家小さんに入門、前座名「小よし」を経て、18歳で二つ目となり「小ゑん」。27歳で真打ちに昇進し、「五代目立川談志」を襲名する。1971年、参議院議員選挙に出馬し、全国区で当選、1977年まで国会議員をつとめる。1983年、真打ち制度などをめぐって落語協会と対立し、脱会。落語立川流を創設し、家元となる。2011年11月逝去(享年75)。

著書には『現代落語論』(三一新書)、『談志百選』『談志人生全集』全3巻、『立川談志遺言大全集』全14巻(以上、講談社)、『談志絶倒 昭和落語家伝』(大和書房)、『談志 最後の落語論』『談志 最後の根多帳』『立川談志自伝 狂気ありて』(以上、ちくま文庫)、『談志が遺した落語論』『江戸の風』(以上、dZERO)などがある。

「2021年 『談志の日記1953 17歳の青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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