あなたも落語家になれる―現代落語論其2

著者 :
  • 三一書房
3.82
  • (2)
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 54
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784380852299

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 落語は人間の業を肯定する一人芝居、というキャッチに惹かれて読んだ。落語の受け入れられ方が昔から今までどう変わったのか、今の落語家は何をするべきか。元が1985年の本なのでその「今」も昔なのだけど、当てはまることはたくさんあると感じた。「人間の業って何だろう」と思っていたので、定義をすっきり説明してもらえてよかった。

  • 落語の人間の業の肯定
    笑いのありとあらゆる人生のなかの失敗と恥ずかしさのパターン
    結構なるフレーズ
    人情の機微

  • 立川流を創設したばかりの頃の立川談志が三年の時をかけて綴った読み応えたっぷり研究書レベルの一冊。「落語は人間の業の肯定である」という有名な文句から始まり、現代の落語家たちはどうすべきか、現代を語るにはどうするか、現代の寄席の問題点などをまっすぐに書き、そして落語協会分裂と立川流創設について談志サイドから語られています。途中ムムッとしたりもするけれど、そういう考えもあるなあと思ったり、また時には談志かわいい…とかも思ったり。ふふふふきんしん。

    読み終わったけど、全部の内容が理解できたかと言うとそんなわけなくて、ここにどう書こうかかなり悩んでいる。なんだか私も談志が嫌うような落語家のような生き方をしているなあと思ったりして鬱になったり。うー。
    とにかく売れるように何でもしろ、ということを「雑エンターテイメント」と書かれていますが、関東も昔の上方のようにある程度ピンチに陥って何でもしないと駄目なんじゃないかなあ、と考えてみたり。確かに寄席があるからそこで落語が出来るけど、そのことが堕落に繋がっている気はしないでもない。しかし、それは私が頑張って80年代当時のように考えた上でのことです。
    そう、これ“現代”と銘打ってありますが、これ、もう25年も前の本なので、正直(最近落語に入った)私からしたらやっぱり古い。と言わざるを得ない。一応、談志の書いた本としては著名だから読んでおかないと、と思ったけど、最近の談志の著書を読まないといけないなと思ったり。これだったら、米朝さんの「落語と私」の方がずっと普遍的に書かれているので、やっぱそっちをお勧めしてしまう。最近の談志の本で、なんかお勧めないかしら…

    あ、25年も前なので、志の輔さんがまだ二つ目だったり、前座の名前で談春がいたりと、こないだ読んだ「赤めだか」になんかリンクするなあと一人で勝手にニヤニヤしてました。

  • 新興宗教談志狂

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

落語家、落語立川流家元。1936年、東京に生まれる。本名、松岡克由。小学生のころから寄席に通い落語に熱中する。16歳で五代目柳家小さんに入門、前座名「小よし」を経て18歳で二つ目となり「小ゑん」。27歳で真打ちに昇進し「五代目立川談志」を襲名する。1971年、参議院議員選挙に出馬し全国区で当選、1977年まで国会議員をつとめる。1983年、落語協会と対立し脱会、落語立川流を創設し家元となる。2011年11月21日、逝去。享年75。
著書には『現代落語論』(三一新書)、『談志百選』『談志人生全集』全三巻、『立川談志遺言大全集』全十四巻(以上、講談社)、『談志絶唱 昭和の歌謡曲』『談志絶倒 昭和落語家伝』(以上、大和書房)、『談志 最後の落語論』『談志 最後の根多帳』(以上、梧桐書院)、『立川談志自伝 狂気ありて』(亜紀書房)、『談志が遺した落語論』(dZERO)などがある。

「2018年 『江戸の風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

立川談志の作品

ツイートする