少年小説大系 別巻2

著者 : 雪花山人

制作 : 尾崎 秀樹 

• 三一書房 (1995年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

懐かしの剣豪、武芸者、忍術名人。大衆児童文化の精髄を一巻に集成。

感想・レビュー・書評

[kofsanさんの感想 · 2020年8月10日]

講談寛永三馬術は、講談実演だと、梅花の誉れ、間垣と度々平、大井川乗り切りなどが実演されますが、前編を知りたく、資料を漁っていたところ、この本にたどり着きました。
全体の半分ほどもある筑紫市兵衛関連の話は初めて知りました。眼福

[ひさごさんの感想 · 2018年3月21日]

柳生十兵衛、猿飛佐助など講談の剣豪や忍者（大工もいるけど）の話を集めたもの。
十兵衛の話を目当てで読みましたが、「寛永三馬術」という家光の時代の馬術の名人3人の話が面白かった。特に前半の
曲垣平九郎という家光の面前で愛宕山の急な階段を馬で上り下りする達人が浪人する羽目になる展開と、浪人させる原因を作った中間度々平とのふてぶてしくも楽しい旅道中の話が楽しい。
今でも講談で何度もされている話なので、一度は生の声で聴いてみたい。
あと、荒木又右衛門の話もあり。十兵衛より年下の設定で、十兵衛に可愛がられる師弟愛が可愛い。

著者プロフィール

立川文庫は、旅回りの講釈師玉田玉秀斎、妻の山田敬、連れ子の阿鉄等によって、口演速記や創作書きおろしの形で共同執筆された。

「2020年 『後藤又兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」