国鉄の戦後がわかる本 上巻 輝ける黄金時代編

著者 :
  • 山海堂
3.20
  • (0)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784381103604

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • このところ、衝撃的な事項が多くて困るのであります。例へば。

    a)児玉清さん、長門裕之さんが相次いでお亡くなりに!
    b)スワローズが交流戦でボロボロ!
    c)注水問題で、改めて政府と東電の無責任さが発覚!
    d)村井美樹、Qさま漢字問題で答へずパス!

    そして追ひ討ちをかける衝撃は、スーパーおおぞらの事故であります。
    すつかり焼け爛れたキハ283系の姿...ああ。

    しかし国鉄の歴史を俯瞰しますと、まさに事故の歴史。再発防止の施策とまた新たな事故発生の繰り返しであります。
    所澤秀樹著『国鉄の歴史がわかる本 上巻 輝ける黄金時代編』を読みますと、その辺の事情が良く分かるのであります。

    所澤秀樹氏といへば、雑学的な鉄道本を多く出してゐる人。本書はやや異質な著書になりますか。
    日本国有鉄道の発足は昭和24年ですが、区切りの良い昭和20年から、あの画期的な「よんさんとお」の昭和43年までを上巻で取り上げます。暗い戦災の時代から復興へまつしぐらの時代です。皆が明るい未来を信じてゐた頃の話で、国鉄もイケイケです。そのツケは確実に次代へまはされるのですが...

    親しみやすく分かりやすい所澤節が健在ですので、別段メイニアでなくても普通に読めるでせう。ところで桜木町事故や鶴見事故のところで「国鉄戦後五大事故」と紹介してゐますが、残りの三つが出て来なかつたやうな...下巻に出て来るのでせうか。

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-238.html

  • 昭和20年、戦時中もちゃんと鉄道は動いていた。
    終戦後もちゃんと動いていた。

    上巻は、昭和20年から国鉄の黄金期である30年代を経て、昭和43年までが書いてある。

    国鉄雑学の本だ。
    しかし、国鉄とはやはりすごい組織であったと思う

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

所澤秀樹(しょざわ・ひでき)
交通史・文化研究家。旅行作家。1960年東京都生まれ。日本工業大学卒業。神戸市在住。
著書:『鉄道時刻表の暗号を解く』『「快速」と「準急」はどっちが速い? 鉄道のオキテはややこしい』『鉄道フリーきっぷ 達人の旅ワザ』『鉄道旅行 週末だけでこんなに行ける!』『日本の鉄道 乗り換え・乗り継ぎの達人』(以上、光文社新書)、『鉄道会社はややこしい 「相互直通運転」の知られざるカラクリに迫る!』(第38回交通図書賞〔一般部門〕受賞)、『青春18きっぷで愉しむ ぶらり鈍行の旅』『駅名おもしろ話』『鉄道地図は謎だらけ』(以上、光文社知恵の森文庫)、『時刻表タイムトラベル』(ちくま新書)、『鉄道地図 残念な歴史』(ちくま文庫)、『鉄道の基礎知識』『国鉄の基礎知識』『鉄道史の仁義なき闘い 鉄道会社ガチンコ勝負列伝』『東京の地下鉄相互直通ガイド』『EF58』(以上、創元社)など多数。

「2020年 『鉄道手帳[2021年版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

所澤秀樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×