経営の行動指針―土光語録

著者 :
制作 : 本郷 孝信 
  • 産能大出版部
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784382053373

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  • SUBARU社長 吉永泰之氏 
    「気骨」ある傑物に感銘
    気骨のある人が好きですね。例えば、東芝社長や経団連、「臨調」会長を務めた土光敏夫。『経営の行動指針』はよく読みました。
    最初に読んだのは若い頃です。土光さんの言葉はよく週刊誌に短い文章で連載されていて、すごいと思いました。それこそ毎週、全部書き写して暗唱できるくらい読んでいました。

     「メザシの土光さん」といっても若い方はご存じかどうか。質素な暮らしぶりで有名でしたが、僕の印象はいかつい顔です。けれども、言葉の奥の彼は自由主義者でした。単に「上意下達だ」ではなくて、「会議では論争せよ。会議には(部下や上司を連れず)ひとりで出よ」と言っています。地位は関係ない。誰が本質的なことを言っているかが知りたくて会議をするのだ。誰かの正しい意見を採用したい。だから論争しよう。しゃべらないなら出てくるな。そういうことです。

     上意下達の文化がSUBARU(スバル)では長く染みついていました。大株主から社長、役員が来た時代があり、ご指示をメモする、という文化がありました。役員会は議論でなく指示の場。そんな風土を変えるのに、よく土光さんの言葉を使いました。

  • 名経営者達が尊敬する人を上げると必ず上がってくる人物に土光敏夫氏がいる。
    初版昭和45年で今でも読まれている名著。
    彼の生き方もそうだが、考え方も唸る個所が多々ある。
    経営の根幹の部分を考えるときに参考になる本であった。
    「日に新たに、日々に新たなり」
    良い言葉です。

  • 非常に分かりやすく。永久保存版の本にする。

  • 財界総理と言われた石坂泰三が後任として全幅の信頼を置いていた土光敏夫氏。石坂氏と同じく経済界で辣腕をふるった同氏が、東芝社長時代に社員や経営幹部に向けて発信していたメッセージを100件ピックアップし、解説を加えたもの。

    「活力=知力x(意力+体力+速力)」「変化の断層性。変化はいつの世にもあるが、現在の変化は過去の変化から質的に連続していないことが多い」「変化の波及性。一つの変化がその領域内で収まらず、他の異なった分野へと意外は結びつきを見せる」「信頼される人になる。相手の立場になってものを考える、約束をきちんと守る」「言うことと行うことを一致させる、結果をこまめに報告する、相手のミスを積極的にカバーする」「権限をフルに行使すること。権限を使い切っている人には次なる権限を。使い切らない人からは取り上げる」「60点で即決せよ。決めるべきときに決めないのは失敗」「盆栽の一番の肥やしは毎日息を吹きかけること」「青草でも火のついた薪をくべてやれば赤い炎を放って燃え上がる。リーダーは火種のような人でなければならない」「合理化は改善よりもまず除去から」「錆び付くよりすり切れる方がまし」「自分と他人を比較するな。比較は自分自身とだけやれば良い。他者との比較はその人の時価、しかし本当に知るべきは真価である。」

  • 『一生お金と仕事に困らなくなる20代の過ごし方』

  • 東芝社長時代の行動指針100。昭和45年著作だが現代の指針となりうる。

  • 随所に感銘を受ける言葉が掲載されている。解説が短く、物足りなさは感じるものの、要点はしっかり伝わってくる。
    このような社内報が読めた東芝の社員が羨ましい。

  • リーダーとして勇気を与えられる一冊。座右の書候補。

  • ポルシェジャパン社長・黒岩登志明氏推奨本

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