サービスイノベーション (SANNOマネジメントコンセプトシリーズ)

  • 産業能率大学出版部 (2012年1月28日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784382056626

サービスイノベーション (SANNOマネジメントコンセプトシリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • サービスイノベーション戦略について、フレームワークとその適用事例が整理された形で紹介されており、サービスイノベーションについて初めて触れる読者にとってもわかりやすい内容となっている。

    この本では、サービスの付加価値を高めるサービスイノベーションを戦略的に推進するためのフレームワークとして「サービスイノベーション・マトリクス(SIM)」を挙げている。SIMは、サービスイノベーションを、自社にとっての市場が「新規市場」か「既存市場」か、サービスコンテンツやサービスデリバリーが「インプルーブメント」か「イノベーション」か、2x2の4象限に分類したものである。
    基点となる「既存市場 x インプルーブメント」の象限から、取りうる戦略によって、どの象限に移行するかが変わってくる。また長期的な競争優位を維持するために、企業はサービス戦略を移行させる必要があるとし、それによってサービスイノベーションはさらに別の象限に移行していく。これを、サービスイノベーション・サイクルと呼んでいる。
    またSIMに基づいて、新しい市場の創造や、サービス品質向上による市場の維持・深耕のための基本戦略や方策についても、事例を用いて説明している。

    ところで、経営学の大半のフレームワークは、既存の事例を分類するのには都合がよいものの、未来のイノベーターにとって有益だろうか、という思いが常にある。そういう意味では、SIMの肝はサービスイノベーション・サイクルをどう起こすか、という点にあるのだろう。その原動力は、2章で挙げられている
    ①潜在的不満、妥協の洞察力
    ②越境力
    ③相乗的価値の創出力
    のうち、特に③をいかに発揮できるか、にあると思う。
    ③の発揮のしかたについては、後半で紹介されている事例の中で触れられているが、なぜ、どのようにしてそのような能力が発揮できたのかについては、各事例をさらに深堀していく必要があるだろう。

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