英日日英 プロが教える基礎からの翻訳スキル

  • 三修社
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本棚登録 : 175
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784384055061

作品紹介・あらすじ

本書は翻訳に興味を持ち、専業のプロとして、あるいは職場での仕事の一環として翻訳に取り組もうとする方々を対象に執筆。「入門編」「基礎編」「実践編」の3部構成となっている。

感想・レビュー・書評

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  • 「プロが教える」とあったので期待して読んだが、本当にプロの翻訳家として活躍されているのか疑問だった。

    冒頭の基本的な点についてはよくまとまっているが、肝心の翻訳例では誤訳が目立った。私は金融翻訳を手掛けているので、翻訳例については金融翻訳の部分はかなり入念に読んだが、専門用語の誤訳や一般的でない言い回しが目立った。
    「専門用語はネットで調べてその都度グロッサリーを作りましょう」と言っているにも関わらず、著者自身は専門用語をきちんとネットで検索したとは到底考えられない。
    おそらく、この本で紹介されている翻訳例の経済・金融以外の分野でも誤訳が多くあるのだろう。

    この本では、英⇔日翻訳の基本的な「形」は勉強できるが、「内容」を伴う翻訳を生み出すことはできない。

  • プロの翻訳者を目指しているわけではなく、普通に日本語だけで暮らしていける人間ですが、洋書を読むときのヒントになればいいなぁと思って、図書館で見つけたのを借りてきた。
    ちょっと長くて複雑な文章になると、とたんに読む速度が遅くなるので、何かコツとか視点を変えられることが書いてあるといいなぁ、と期待して。

    思っていたよりも幅広く網羅されていて、なかなか参考になった。
    特に、理科学系の文章は自分から進んで読むことは皆無なので(その手の文章がどこに落ちているのかも分からないレベル。たぶん存在していても目に入らないんだと思う)、たいへん良いエクササイズになりました。

    でも、なにぶんお勉強度が高めの本なので、最後の方は疲れ果てた。

    この本は、翻訳学校に行こうかな、どうしようかな、どんなことを教わるのかな、などと考えている人が読むと良いのではないかしら。予習的に。

    レオナルド・ダ・ヴィンチについて書かれた文章を訳す課題があって、「そうそう、こういうダラダラ続く文章が苦手なんだよなぁ、挿入句やら列挙やら形容詞句やらが延々と続くものだから、主語が何だったか途中で忘れちゃうのよね」などと思いながら、さっさとあきらめて回答の日本語訳を見たら、日本語の方も5回くらい読まないと意味が分からなくて、ダメだコリャ。と自分にあきれた。

  • 2016.2再読。こういう本を一冊演習したい。何か良いやり方を考えたい。

  • うーん、やっぱり難しい。ということは、翻訳以前に英語力が足りていないということ。日々精進ですかねえ。

  • 日英・英日翻訳のテクニックがよくまとまっていて、翻訳者には必読の本だと思いました。実践編の問題には手をつけていませんが、読み物として、時々読み返したいと思います。

  • (2011年2月)
    ・Googleの使い方、イメージ検索とdefine検索(「define: 〜」「とは:」)は役立ちそう(p22)

    ・伝達動詞を「〜によれば」に変える(say, answer, suggest, claim, warn, point outなどに使える)(p56)

    ・コロン(: )とセミコロン(; )は、大まかに言って、コロンは「イコール」、セミコロンは「並列」(p69)

    ・日本語のダッシュは全角ハイフン(—)を2マス分並べる。ただし、日本語では元々ダッシュはあまり使わないので、必要に応じてダッシュをはずして訳すようにする(p71)

    ・英語では、事務的な文章や人間くささを感じさせたくない時は、無生物の主語をたてた受け身文を作る。Youを主語にすると会話調に近く、優しい感じ。無生物主語は事務的で、固くフォーマルな感じ。(p103)

    (2016年4月)
    再度読み返してる。

  • プロの翻訳家が教える翻訳のスキルと銘打ってあるが、翻訳スキルだけでなく、文法復習にも役立つ。あいまいだった分詞構文周辺を再確認できた。上級者用。

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著者プロフィール

英日出版翻訳者。著書にPractical skills for better translation(マクミラン・ランゲージハウス)(共著)、『英日日英プロが教える基礎からの翻訳スキル』(三修社)(共著)、訳書に『真のダイバーシティをめざして』(上智大学出版)(共訳)他多数。

「2019年 『長崎への道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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