ぼくたちの英語

著者 :
  • 三修社
4.22
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本棚登録 : 156
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784384096453

作品紹介・あらすじ

英語がなかなか身につかない人、英語をあきらめてしまった人、学校の英語の時間がつまらなかった人、自分の授業に悩んでいる先生たち、そして、英語を勉強したことのあるすべての人へ。若き英語教師たちの「課外」実習。

感想・レビュー・書評

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  • そうだよねそうだよねと共感しながら読めました。CくんPくんとはそこまで歳は離れていないはず…。調べたら生田で教えてた先生だったのか。とてもよみやすくて、でも軽いだけじゃなかった。今マザーグースを読みまくっています。先生の言語学の本も読みたい。

  • 【概略】
     「英語教師」という言葉から、どのような姿を連想するだろうか?また、どのような姿であって欲しい、と連想するだろうか?おそらくは、その期待のハードルは、高いのではなかろうか。
     英語は言語の一つとして存在し、英語圏文化の具現化したものの一つ。英語を学ぶことで、その分化に触れ、楽しさを享受することができる。その楽しさふ触れるキッカケを生徒達に示すこと、英語教師の重要性は、そこにある。
     理想的な英語教師とは、一体どういった姿なのだろうか?生徒達に指導する英語の質は、どのようなものがよいのだろうか?また、プロとして、自己研鑽をするにあたり、どのような姿勢を意識すればよいのだろうか?
     「英語学習者」ではなく、「英語教師」に向けて放たれた、必読の一冊。

    2012年01月20日 読了
    2020年03月13日 読了
    【書評】
     ネットでは味わえない楽しみの一つが、本屋さんでの偶然の出会い。この本は、本当にたまたま本屋さんをぶらついていて、何故か目に留まり、何故か購入した一冊のひとつ。読んだ当時は、自身の英語への触れ方は正しい方向性なのか?という部分を確認したかったって気持ち、あったと思う。そして、この本に記載されている内容と自分のアプローチがかなり重なっていたこと、それに安堵した記憶がある。
     年月が過ぎ、現時点の英語話者としての自分の感覚と、この本の中身との違いはあるのかな?と、久々に手に取って読んでみた。大丈夫だった。
     色々な「英語教師」と出会い、やりとりをさせてもらってる。公立・私立・塾・・・様々な背景・状況で皆さん、英語を教えていらっしゃる。自分も一時期は色んな状況で指導をしていたし、最近は久しぶりにプライベートレッスンのお願いを受けてる。そんな中、指導する立場になってもなお、いや、場合によっては教わる立場以上に英語に対して取り組んでいる方達もいれば、「え?本当に教師なの?」と思わざるをえない雰囲気をまとった方達もいて。不思議に感じてたのだよね。
     本書では、もちろん、前者のような方達になって欲しいという願いが込められて作られている。生徒に「1」を教えるために、「10」の準備をする、というもの。そして、自分自身の肌に合ってる指導法とは別に、色んな状況に対応できるような引き出しの多さを想定している。それに伴い、記述に「指導する立場にあるような方達には凄く充実した勉強法だけど、これを生徒にいきなりぶつけるのはね」的な発言などもある。こういった柔軟性、凄く大事だと思う。
     出版されてから10年以上の月日が流れているため、既に絶版になっている、またはさらに新しいものが出版されている可能性が高いが、プロの英語教師として持っておきたい辞書や書籍なども語られているのが嬉しいねぇ。この本を参考に何冊か購入したし、あらためて読んでみて、また欲しくなったもん。
     そして、今回もっとも効果的だったのは、著者を軸として、Cくん・Pくんという現役英語教師、しかもベテランではなく、若くこれからの方達で、意欲的な二人を登場人物として、会話形式で論を作り上げてく方式をとったこと。「英語教師とはかくあるべき」という形で、一本の川の流れのように記述する方法もあると思う。もっと専門的に深度を高めた書籍としては、その方法の方が効果的かも。この本は逆に、英語教師の立場として、気付いて欲しいということに力点が置かれている。だからこその今回の形式なのでは、と思う。
     30歳(2004年?)から英語に再び触れ始めて、母語の日本語のクオリティを上げる必要性も感じている昨今、あらためてこの本を読んでよかった。本は一種の鏡なんだ、ということを再認識したね。

  • 言語学者黒田龍之助氏による、英語教師に向けたエールのような本。
    英語の魅力が色々書かれている。多くはうなづけがが、異を唱えたくなるような個所もあった。例えばマザーグースの歌や聖書、ギリシャ神話について、英語教師なら皆興味を持っているべきだ、としている箇所や、英語は道具ではない、と言い切っているところ。
    それでも読み終わってみて、若い英語教師へ向けたヒント満載の応援本という良い読後感でした。
    ところで本書に登場する新米教師、CくんとPくんは架空の人物だと思っていたが、最後に写真が載っていて驚いた。

  • ブックフェアでトークを聞いて興味を惹かれた黒田先生。中学まで好きだったのに進学校の受験英語ですっかり興味を失った英語だけど、ほかの言語も勉強してみたくなった。

  • おすすめ資料 第431回 (2018.06.15)

    今月本学で講演された黒田龍之助さんが、中学や高校の英語教師へ向けて書かれた1冊です。

    ご専門はロシア語(スラブ諸語)ですが、大学で英語を教えていたこともあったとのこと。

    現役の英語の先生二人との対話形式で、具体的な授業の方法や、教師の専門性などについて書かれていますが、全編を通して、言語を学ぶのがどういうことか、学びつづけるためには何が必要なのか、ということが語られているように思います。


    【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
    https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200211075&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200118662&type=CtlgBook

    【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】
    https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1714708791912152

  • ロシア語(あるいは、スラブ諸語)を専門とする言語学者の本。

    学校教育における英語教育のあり方などを、かつての教え子であり、現職の英語教職員とのやりとりを交えて、英語教育について綴っている。

    著者である黒田氏も大学で、専門外でありながら、いろいろな事情から大学で英語を教えることになった。

    その時の経験などを通して、英語教育について語った本とも言える。


    「早期から始める英語」「遊びながら学ぶ英語」「英語で教える英語」など日本の英語教育の代表的なものを、否定する。
    英語で英語を教えるというは、生徒にとっては耳に負担。そもそも英語を理解しないと、何も理解できない。
    教育する方も、日本語で話した方が、すんなり通じる所を英語で伝えようとするから、まどろっこしいことになる。これでは、本末転倒である。

    専門家(プロ)としての英語教師にとって必要なことについて、英語教師自身に必要なことについて、いろいろな面から書かれている。

    列挙された辞書類も面白く、参考になる。
    定番の辞書から、マニアックな辞書まで。

    ひとつ感動したのは、大学入試の英語学習の定番(?)である『フォレスト』が挙がっていること。

    現職の英語教師の方も、文法で分からないことがあれば、本書を参照するという…。

    (自分は、使わなかった。)




    外国語学習が英語だけに偏らない姿勢も重要だと思う。
    (筆者である黒田氏は一貫している)

    しかし、英語教育そのものも否定しない。
    「英語よりも国語を」という意見には、「どうして二者択一になるのか」と言い、両言語ともたくさん時間をかけて教育することが望ましいと意見する。
    まったく、その通りである。

    現在、中学・高校で英語を教えている教職の方、または、将来英語教員を志望している学生さんたちに、一読してもらいたい。

    この本から得ることもあるかも知れないし、または、「いや、この著者の考えは間違っている」と憤られる方もいるかも知れない。

    前者であるにせよ、後者であるにせよ、どちらにせよ、「外国語を教えること」について、自問自答できるはずだからである。

    そういう意味でも、読んで欲しい。

    もちろん、何も関係ない人が読んでも充分面白いです。

  • さらっと読めた。よい教師とは、渇きを癒す教師ではなく、渇きを与える教師。ハッとする言葉だった。この本を読んでもっと英語を勉強したいと思ったから、黒田先生は良い教師だ。

  •  英語が専門でも英語教師でもない筆者が、英語教師が生徒に英語観、日本語観、ひいては言語観をいかに与えるか、教え子である2人の高校英語教師との対話から、英語教育、プロの英語教師はどうあるべきかを書いた著書。
     英語教育にかかる世間からの過度な期待、早期教育、留学の是非、ネイティブ信仰、試験用の英語などに疑問を投げかける。
     プロの英語教師の条件もあげ、どれも納得したが、中でも「日本語への体系的な知識」には本当にその通りだと思った。また、参考書誌も紹介する
     授業は、教師、生徒に加えて教師のキャラで異なる、いかに学習者の興味を惹き出すか…。この本で、それに対して何か明確な答えがあるわけではない。試行錯誤につきるようです。自分で。
     最後の、「よい教師は渇きを癒してくれる教師ではなく、渇きを与え、もっと勉強したい気持ちにさせてくれる教師だ」というのにはなんだか目からうろこが落ちた。「そのためには教師が英語に深い愛着を持っていること。教師が英語に惹かれる姿は生徒を間違いなく引っ張る」。これは多分どんなものを教える時もそうなんだろうなと思った。

  • 英語教育論。

  • 大学の先生が教えて下さった本を久しぶりに再読した。黒田先生の言葉に対する姿勢と考え方にはいつも共感する。言語を学ぶのってやっぱり限りなく楽しいことだなって再確認した。

    (20140427)

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京大学大学院修了。スラヴ語学専攻。現在、神田外語大学特任教授、神戸市外国語大学客員教授。

「2023年 『外国語の遊園地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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