- Amazon.co.jp ・本 (1824ページ)
- / ISBN・EAN: 9784385136462
作品紹介・あらすじ
250名の作家の作品から語と語の結びつき60万例を採録。ひとつ上の文章表現をめざす「書く人」のための辞典。
感想・レビュー・書評
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日本語の「結合語」の用例集辞書。この辞書で豊富な用例を読むうちに、紙幅の限られている用例には記載がないがこの言葉も確かに使える筈!と連想がひらめくのが不思議。
「結合語」の用例は、例えば「肌」ならば「『肌』が『合う』」「『青白い』『肌』」「『朝の空気が』『肌』を刺す」などが記載されています。ちなみに前段の「連想がひらめく」も実はこの辞書から引いてきた用例です。
本書の帯に「ひとつ上の文章表現をめざす『書く人』のための辞典」とある通り、そこそこ文章を書き慣れた人が調べて面白く、読んで楽しい辞書だと思います。
(蛇足)
ブクログのレビューの「読書状況」、辞書に関しては「読み終わった」を選ぶことが永久に出来ず、いつまでも「いま読んでる」が続きそうなのですが、さて、どうしたものでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書店で引き寄せられてしまった辞典。今回は函にやられました。
一応中身を立ち読みし、一晩考え、翌日もう一度はしがきと、参考にした作品一覧を立ち読みし、思い切って購入しました。
文法的な説明はなく、例文のみで構成されていますが、新旧さまざまな文学作品から例が取られているので、文章表現としては適切、的確と捉えてよいでしょう。翻訳作品からも例文は引用されている点がなんだか嬉しい点でした。一日一語とか、二日に一語とか読んで行くと面白そう。
・・・辞書なので、永遠に読み終わることはなさそう・・・ということで、一旦、読み終わりましたステータスに移動させます。 -
言葉と言葉の繋がりを集めまくった労作。言葉が好きな、言葉を大切にしたい、言葉による表現力をつけたい、表現の幅を広げたいと願うすべての人に勧めたい。引くだけでなく、読んでも楽しめる辞典。
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250名の作家の作品から語と語の結びつき60万例を採録。
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250名の作家の作品から語と語の結びつき60万例を採録。ひとつ上の文章表現をめざす「書く人」のための辞典。言葉が好きな人は買うべき一冊。
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タイトルだけ見ると助詞に関する本のように見えるが、いわゆるコロケーションに関する辞典。
例えば「事態」をひくと「が→悪化する。改まる……」「を→暗示する。受け止める……」「新たな。暗澹たる。異常な……」といったように、「事態」と結びつく言葉が列挙される。
解説はいっさいなく、結びつきだけをとにかく羅列する感じが潔い。
個々の単語の意味だけでなく単語と単語の結びつきでも言葉は成り立っているわけで、こういう辞書を使いこなせれば、表現の幅は相当に広がると思う。 -
実用的で大変助かっています。
小学校で国語辞典と一緒に、子供達に配ってほしいくらいです。本当に検討して欲しい。子供にこそ必要だと思います。これがあれば読書感想文などもグレードアップするのでは?私は欲しかったです笑
てにをは辞典に載っていれば間違いないだろうという安心感が素晴らしい。これに尽きる。この一冊で解決するのが本当に嬉しい。正しい知識に簡単にアクセスできるのが嬉しい。
ネット検索という手もあるが、意外と、というか画面と睨めっこするのはかなり煩わしいから個人的におすすめできない。わざわざネットで調べるものなのか?ネットの知識は本当に正しいのか?……そういうものから解放される。 -
一昔前までは小説家やエッセイストを目指すのでない限り、人前で文章を披露する機会はあまりありませんでした。今や総インターネット時代を迎え、誰でも気軽に文章を発表することが可能となりました。報告書や論文は言うに及ばず、ブログやSNSといった非公式な場においても単なる自己満足ではなく、読む人の共感を得るために文章力の向上を目指したいものです。しかし現実には、様々な辞書を駆使して語彙を広めることはできても、表現力までアップすることは困難でした。
本辞典は、ある単語に対してどのような言葉が結合されるのかをまとめたもので、一つの単語から拡がる表現の幅はかなり広範囲なものです。「てにをは」だけでなく、「が」や「の」などの助詞を介したもの、助詞を介さないで結びつく結合語まで収められています。また、この辞典の価値は巻頭の「本書の活用例」にもあります。どのように活用すれば文章を綴る力を高めることができるのかが分かります。表現の多様性を身につけ、さらには、連想やイメージを広げる訓練にも役立てられるのです。
言い回しに行き詰まったとき、この「てにをは辞典」を手に取ることで、きっと新しい閃きを得ることができるはず。文章を書く方必携の辞典です。 -
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