日本のかたち・アジアのカタチ: 万物照応劇場

著者 :
  • 三省堂
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784385354927

作品紹介・あらすじ

流動し、渦巻き、力を放射する-。内なる力、内なるこころが織りなす日本とアジアのカタチの意匠。万物が照応するアジア的コスモスが姿を現わす。アジア図像学の新展開。

感想・レビュー・書評

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  • [一瞬の雷光。吹きすさぶ風。雨となり地上に降りそそぐ天の水は、逆巻く激流を生みだす。天と地をひき裂き大気を撹乱し、地表を駆けぬけるエネルギーの奔流。大自然の幽かな身じろぎが渦を生み渦を育て、山川草木のことごとくを渦巻くもので包みこむ。]
    (天の渦、地の渦、人の渦)

    このようなイメージを喚起する文章、音が鳴り響くような文章、杉浦康平さんだけが成せる創造の世界です。これぞ本!

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著者プロフィール

杉浦康平(すぎうら こうへい)
1932年、東京生まれ・東京芸術大学建築学科卒。グラフィックデザイナー。
現在、神戸芸術工科大学名誉教授、同大のアジアンデザイン研究所所長を歴任。2011年秋、それまでの半世紀余にわたるデザイン作品の寄贈先である武蔵野美術大学美術館・図書館が「杉浦康平・脈動する本」展を主催。ブックデザインの集大成といえる作品群が一堂に会した。引き続きデザインアーカイブ特設サイト「デザイン・コスモス」が構想され、2021年に公開。主な受賞に、1997年の毎日芸術賞および紫綬褒章、2019年の旭日小綬章がある。
主著に、万物照応劇場シリーズ『日本のかたちアジアのカタチ』(三省堂)、『かたち誕生』(日本放送出版協会)、『宇宙を叩く』(工作舎)がある。また、本書『本が湧きだす』を含む「杉浦康平デザインの言葉」シリーズは、2010年『多主語的なアジア』(工作舎)から刊行をスタートした。2014年には、ダイアグラムと時間をテーマに『空間のシワ・時間のヒダ』(鹿島出版会)ほか、多くの著作がある。

「2022年 『本が湧きだす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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