電報配達人がやってくる 新版

著者 :
  • サンリオ
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本棚登録 : 27
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784387922872

感想・レビュー・書評

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  • サンリオのファンタジーなのに、とても怖い上質なミステリーみたいな感じ。
    始まりと終わりの物語、終わりと始まりの物語、そして終わらない物語、始まり続ける物語。
    オチまでいくとすごくぞっとする。
    ホラーやグロ的な意味での「怖さ」はまったくないけど、「時間」や「夢」といったものの「怖さ」がふんだんに詰め込まれたお話。
    好き嫌いは分かれると思うので、「対比」「始まりと終わり」「鏡」「夢」「時間」「迷路」などのキーワードがタイプな人にはおすすめ。
    絶版なので、図書館か古本屋さんで。

  • ある夜、「会いたい、、待っている」という電報を受け取る主人公の女性。
    差出人は心当たりがないのに、一方でとてもよく知っているような気がする。
    きっと、自分にとって大切な「誰か」であるに違いない。
    電報を手がかりに待ち合わせ場所へ向かう。
    少しの差で会うこと叶わずすれ違ってしまう。
    再び届く彼からのメッセージ。そして、彼女はまた彼を追う。
    すれ違い続けても、彼の残像を追い続ける主人公。
    次第に見知らぬ彼への愛しさが募っていく。
    けれども、、ふたりは出会うことがない、出会うことが出来ない。
    永遠の片思い。

    不思議な設定、不可思議な世界ですが、女の子の恋愛そのものだと思いました。
    見も知らない誰かを、運命の人だと思って好きになれるのは、女の子の特技じゃないでしょうか。

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著者プロフィール

シンガーソングライター。東京都出身。1972年にシングル「銀河系はやっぱりまわってる」、アルバム『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』をキングレコードからリリースするなど、早くからその才能を発揮する。現在までに40作品以上のオリジナルアルバムをリリース。その独自の高い音楽性は根強いファンを獲得している。
NHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」やCF、また「オールナイトニッポン」をはじめとするラジオ番組のパーソナリティー、童話、エッセイ、小説の執筆など、その活動範囲はますます拡大している。近年は、映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」、映画「コクリコ坂から」の劇中挿入歌の楽曲提供を担当するほか、斉藤由貴、手嶌葵、持田香織(Every Little Thing)、声優の豊崎愛生、今井麻美、上坂すみれへの楽曲提供など作家としての活動も著しい。
2022年4月にデビュー50周年を迎え、コンサートや執筆など精力的に活動している。谷山浩子公式YouTubeチャンネルで、音声のみの番組「谷山浩子のSORAMIMI ラジオ」配信中。

「2023年 『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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