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- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784387922872
感想・レビュー・書評
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サンリオのファンタジーなのに、とても怖い上質なミステリーみたいな感じ。
始まりと終わりの物語、終わりと始まりの物語、そして終わらない物語、始まり続ける物語。
オチまでいくとすごくぞっとする。
ホラーやグロ的な意味での「怖さ」はまったくないけど、「時間」や「夢」といったものの「怖さ」がふんだんに詰め込まれたお話。
好き嫌いは分かれると思うので、「対比」「始まりと終わり」「鏡」「夢」「時間」「迷路」などのキーワードがタイプな人にはおすすめ。
絶版なので、図書館か古本屋さんで。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある夜、「会いたい、、待っている」という電報を受け取る主人公の女性。
差出人は心当たりがないのに、一方でとてもよく知っているような気がする。
きっと、自分にとって大切な「誰か」であるに違いない。
電報を手がかりに待ち合わせ場所へ向かう。
少しの差で会うこと叶わずすれ違ってしまう。
再び届く彼からのメッセージ。そして、彼女はまた彼を追う。
すれ違い続けても、彼の残像を追い続ける主人公。
次第に見知らぬ彼への愛しさが募っていく。
けれども、、ふたりは出会うことがない、出会うことが出来ない。
永遠の片思い。
不思議な設定、不可思議な世界ですが、女の子の恋愛そのものだと思いました。
見も知らない誰かを、運命の人だと思って好きになれるのは、女の子の特技じゃないでしょうか。
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