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- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784389420161
作品紹介・あらすじ
何が正で,何が不正であるかを決める基準は,人によって道徳,常識,悟性,あるいは正義の法,自然法などとちがうが,ベンサムは「功利」こそ最も適切な基準であると説いた。そして彼は功利の原理によって,広く人間性にかかわる諸分野に考察を進め,幸福の概念を明白なものとし,「最大多数の最大幸福の原理」を確立した。
感想・レビュー・書評
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功利主義の提唱者であるベンタムの生涯と思想を簡潔に解説している評伝です。
まえがきにあたる「ベンサムについて」で著者は、「ベンサムを18世紀後半から19世紀前半にかけての世界史全体の流れのなかで再評価する」という課題を提示していますが、もちろんフーコーのような系譜学的な立場からベンサムの思想を解釈するものではありませんし、現代的な功利主義の観点からベンタムの思想を見なおすような内容でもありませんが、手堅い評伝でベンタムの功利主義、政治思想、経済思想などをていねいに解説しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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