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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784389420727
作品紹介・あらすじ
「事象そのものへ」をモットーとしてフッサールは二〇世紀哲学の新境地を拓いた。『論理学研究』から『学問の危機』にいたるまで,彼は言語・記号,時間意識,他者問題,相互主観性,生活世界など幾多の今日的話題を提供している。しかしまた,世紀の転回期に生きた彼は,明証性・純粋意識・超越論的(先験的)主観性など伝統的概念を使って思索している。それは古典的哲学者としてのフッサールの姿でもある。彼は伝統と革新の,新旧両思想の結接点である。
感想・レビュー・書評
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なんか大事なことを言っていそうなんだけど、なにを言っているのか全然わからないというのが、わたしにとっての現象学であり、フッサール。
全然わからないものは、基本、近づかないようにしているのだが(なので、カントも近寄らないようにしている)、わたしの興味がある領域においては現象学が大事とされていることが多い。というわけで、本人の買いたものじゃあなくて、解説書の類から入門しようとしているところ。
だが、解説書を読んでも、なんともピンとこないんだよね。
それでも、この本の前半は、フッサールの「人」の紹介で、さすがにここはしっかり読める。学校では落ちこぼれだったというエピソードとか、ユダヤ人であるがゆえの苦労とか、理解者があまりに少なかったこととか、なんだか共感してしまう。
また、冒頭部分のナティスからフッサールの原稿を守るために、ルーヴァンに持ち出す話は、なんだか感動した。
さて、そういう「人」の部分から、「思想」の部分に入ると急にわからなくなる。他者とか、相互主観性とか、生活世界とか面白そうなテーマはあるのだが、やっぱ何を言っているのかわからない。
著者によると今日的な問題を古典的な哲学概念で考えていて、厳密学なんで難しいということらしい。
古典的なさまざまな哲学がフッサールに一度結集して、そこから現代哲学にまた広がっていくという結節点にある思想なんだろうな。
あと、この解説書も80年代の前半に書かれているので、現象学とフランス実存主義との関係くらいのところまでしか、「フッサール後」の話が展開していないのも、今、ひとつ理解がすすまない原因なのかな?
まあ、すこしはフッサールの人柄には少し関心をもつことができたので、もう少しだけ、解説書を通じて理解するようにがんばってみることにする。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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