悪の歴史 日本編(上)

著者 :
制作 : 関 幸彦 
  • 清水書院
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本棚登録 : 59
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784389500627

作品紹介・あらすじ

"悪"の心が権力をもたらすのか!?歴史を紡いだ偉人たちの実相に迫る衝撃の書。

感想・レビュー・書評

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  • 悪の側面から史上の権力者の人物像に迫るシリーズの一冊。織豊期までが対象。いくらかストーリー先行で論証が雑な印象の章もあるが、教科書的な通説理解を補完できる内容。個人的には北条時宗の章における二月騒動が興味を引かれた。

  • 歴史上の人物評をもう一度見直してみよう、という試みの日本史版。蘇我馬子から羽柴秀吉まで。
    聖武天皇に対しての舌峰が鋭い。たぶん、上巻に収録されている人物の中で一番の鋭さだったんじゃないだろうか。信仰心に必要以上にのめりこむ権力者が、迷惑極まりないというのは古今東西同じことなんでしょうな。独善が国家の目的になっちゃうからか。

    かえって北条泰時は、「悪」といった面を探すのに苦労した印象でした。これまでの人物評とは違った側面にスポットをあてよう、という意味での「悪」なんですが、難しかった様子。そんな歴史上の人物も珍しいのでは。

    東アジア編・日本編の上巻と読んできたのですが、東南アジア編・ヨーロッパ編もあるので期待しています。読み終えた二つは、多少なりとも歴史に興味は持っている自分が触れなじんできた部分。あまりなじみのないジャンルに触れることができて、その先に足を踏み入れていけることができれば幸い。
    ま、近代以降については、洋の東西問わず食指はあまり動いてないので、下巻にも期待しています。

  • 東2法経図・開架 281A/Se24n/1/K

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著者プロフィール

1952年生まれ。1985年、学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部教授(特任) ※2022年9月現在
【主要著書】『武士の誕生』(講談社学術文庫、2013年)、『恋する武士 闘う貴族』(山川出版社、2015年)、『敗者たちの中世争乱』(吉川弘文館、2020年)、『刀伊の入寇』(中央公論新社、2021年)

「2022年 『奥羽武士団』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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