神曲物語 (現代教養文庫 618)

  • 社会思想社
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Amazon.co.jp ・本 (498ページ) / ISBN・EAN: 9784390106184

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  • 「神曲物語」ダンテ著・野上素一訳著、現代教養文庫、1968.02.28
    498p ¥680 C0197 (2025.01.29読了)(2025.01.10借入)(1987.01.30/40刷)
    この本を読むつもりで1976年3月に購入しています。やっと読む気になって積読の山を探したのですが、見つからずに、同じ本が図書館にあったので借りてきて読みました。
    ある日、散歩をしていたダンテがくらやみの森に迷い込んでしまいます。くらやみの森には、地獄の入口があり迷い込んだ人はみなこの入口に落ち込んでしまうのだそうです。ダンテが困っているとヴィルジリオ(ウェルギリウス)の霊がやってきて助けてくれるというのですが、現世に戻るためには地獄界、浄罪界(煉獄)、天堂界(天国)を通らなければいけないというのです。地獄と煉獄は、自分が案内するが天国は別の人が案内すると言います。
    地獄は、仏教の地獄もいろいろあるようにキリスト教の地獄も現世で犯した罪によって第一圏から第九圏まで分かれています。
    煉獄というのは、地獄よりもっと凄まじいところと思っていたのですが、そうではなく、訳者が浄罪界と訳しているように「生前の罪を償い浄める」所ということです。
    浄罪界は、浄罪界前域、浄罪界第一円、・・・浄罪界第七円、地上の楽園、と続きます。
    地上の楽園で、ヴィルジリオとは別れ、ベアトリーチェにバトンタッチされます。
    天堂(天国)は、第一天(月天)、第二天(水星天)、第三天(金星天)、第四天(太陽天)、第五天(火星天)、第六天(木星天)、第七天(土星天)、第八天(恒星天)、第九天(原動天)、第十天(至高天)と続きます。
    ダンテは現世に帰りました。
    『神曲』は、1307年に書き始め、13年かけて書き上げたとのことですので、1321年ごろに完成したのでしょう。

    【目次】
    地獄篇
    序曲・第一歌
    序曲・第二歌
    第三歌~第三十四歌
    浄罪篇
    第一歌~第三十三歌
    天堂篇
    第一歌~第三十三歌
    解説
    訳者註

    ☆関連図書(既読)
    「まんがで読破 神曲」ダンテ原作・バラエティ・アートワークス漫画化、イースト・プレス、2008.10.10
    「デカメロン物語」ボッカチオ著・野上素一訳、現代教養文庫、1969.07.30
    (表紙の袖より)
    <永遠の古典>ということばがあるが、ダンテの『神曲』はまさにそのとおりである。
    中世西洋の古典が、現代のわれわれにこれほどおもしろく読めるとは、本書を手にしない人にとっては思いもよらないことであろう。
    われわれの想像のいきをこえ、高く飛翔する幻想、暗い凄惨な地獄のあざやかな描写は、われわれの目をひきつけてはなさない。
    西洋の文学や美術を鑑賞するための常識として、いな現代に生きるための糧として、必読の書としてすすめたい。

  • 数十年も前ですが、初めて『神曲』を通読できたのが本書でした。
    完訳ではなく、ある程度縮められていますが『神曲』の大まかな内容を知るには十分だと思います。

    1990年代当時には平川祐弘訳『神曲』も、現在のような全3冊の文庫本は無く、ハードカバーの大きな一冊本のみでした。
    平川訳『神曲』(全一冊)を購入したのは、確か本書・野上訳『神曲物語』読了後だったと思います。

    ちなみに、初めて購入した『神曲』は、岩波文庫版・山川丙三郎訳だったのですが、全く理解できずに挫折しました。
    『神曲』に興味はあるけど、容易に手にはいる岩波文庫版は難しすぎる。
    そんな時に、本書・野上素一訳『神曲物語』を見つけて購入。
    やっと『神曲』がどういう物語なのか知ることができて、嬉しかったです。
    今はもう、当時購入した『神曲物語』は手元にありませんが、とても素敵な経験を残してくれた一冊です。

  •  
    ── ダンテ/野上 素一・訳《神曲物語 19680228-19900515 現代教養文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/439010618X
     
    ── Dante《La Divina Commedia 1317-1320 Italy》
     Dante Alighieri 12650518 Firenze Italy 13210914 56 /
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/12650518 ダンテ《神曲》年譜
     
     地獄界の船頭 ~ アケロンテ河の渡し守 ~
     
    …… カロン(テ)は、一同に注意をあたえ舟にのせたが、ぐずぐずし
    ている者はようしゃなく櫂でうった。こうして舟が対岸につき一同が下
    船する間に、こちら側の舟つき場には新しい群が集まっていた。「神の
    怒りのなかで死んだ人は、世界各地からここへ集まってきて渡河の準備
    をするのだ。善良な魂はここから舟にのることはない」(P16)
     
    …… ゴリがしぶしぶ「ここは、オレが持つ」と云った(ゴリのおゴリ)。
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20090920
     露越同舟 ~ 此岸から彼岸過迄 ~
     
    …… 時よ止まれ、君は美しい ── ミュンヘン五輪:Goethe《Faust》
    http://q.hatena.ne.jp/1168420978#a666123(No.3 20070117 17:54:53)
     給与分割史 ~ 年棒・月給・週給・日給・時間給 ~
     
    (20091203)(20170719)
     

  • ダンテの妄想物語(笑)
    でも、道端で一目ぼれした美女を題材に、これだけの物が書けるのはやはりダンテだからでしょうか。
    煉獄編が一番面白いと思います。おどろどろしいですけど。天堂編は色々超越しちゃってて、かなりイってます。

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著者プロフィール

1265年、フィレンツェ生まれ。西洋文学最大の詩人。政治活動に深くかかわり、1302年、政変に巻き込まれ祖国より永久追放され、以後、放浪の生活を送る。その間に、不滅の大古典『神曲』を完成。1321年没。著書に、『新生』『俗語論』『饗宴』 『帝政論』他。

「2018年 『神曲 地獄篇 第1歌~第17歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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