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- Amazon.co.jp ・本 (670ページ)
- / ISBN・EAN: 9784390108843
感想・レビュー・書評
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青空文庫の中では、面白いと評価されていたので読んでみる事に。
自分が何処に何処にいて、誰なのかわからない状況で物語はスタート。登場人物の数は多くないので序盤はサクサク読めます。ですが、中盤は博士の論文やら漢文が出てきたりして、斜め読みしてしまいました。とにかく大作なので、ある程度は斜め読みして、後半をしっかり読めさえすれば、全体のストーリーが理解出来ると思います。ただ、何回も展開がひっくり返されるので、何が正しいのか混乱するかも。
精神病の歴史がわかり、怖くなります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近代小説の中の俗に「黒い水脈」と呼ばれる潮流の源流とされる作品の一つ。私小説的伝統とは正反対の作風で、無駄なまでの熱気と衒学趣味を帯びた反リアリズムを徹底。ややもすれば冗長な伏線に裏打ちされた奇奇怪怪な筋書きは忍耐強く読み通さなければ理解することは困難です。読了を断念しました。気が向けば再読しようかと思います。