爆弾太平記 (現代教養文庫 885 夢野久作傑作選 5)

著者 :
  • 社会思想社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390108850

感想・レビュー・書評

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  • 「犬神博士」は楽しい。芸人の夫婦に拾われた幼い頃の犬神博士(具体的に現在どういう人物なのか最後までよくわからない)がいやらしい踊りを踊ったりバクチを打ったりほかいろんな悪いことに巻き込まれつつたくましく生きる話。
    線路のレバーをいじるシーンは本当に手に汗握りながらもわくわくドキドキする(んでのちの狂乱でスカーッとするのだ)。博士の口調が棒読みの子役っぽくてかわいいし。それだけにこのしり切れとんぼ感がすんごい残念…博士がその後いかに強く生きたか知りたいよお
    「爆弾太平記」は悪い奴らが屋形船で爆死してイエーイな話(芸者さんかわいそう)
    「冗談に殺す」は好き。クズ女を殺したことについて自分で自分に追い詰められていく話。短いけど主人公のどんどんいっぱいいっぱいになっていく様が真綿で首を絞められるようでたまらない。前半の動物虐待にもまたいい感じの嫌悪感が催される。ちょっと乱歩っぽいかも。

  • 現代教養文庫で読んだ。再レビューする。

  • 「犬神博士」「爆弾太平記」「冗談に殺す」の3篇が収録されている。<br>
    「犬神博士」は、主人公チイのすることなすことをそれぞれ自分勝手に解釈して、巻き込まれていく周りの大人たちが愉快。チイは夢野には珍しく、記号化されていない個性的なキャラクターだったので、未完なのがなおさら残念だ。<br>
    「冗談に殺す」は、いつもの夢野らしい妖しい雰囲気。「殺してもいいのよ」という台詞が印象的。この台詞は冗談だったのだろうか。<br>
    表題作にもかかわらず「爆弾太平記」は印象が薄くてまったく覚えていない。

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著者プロフィール

明治22 (1889)年1月4日福岡に生まれる。本名杉山泰道。幼名直樹。法号萠圓。父杉山茂丸は近代における政界の黒幕といわれた。旧制修猷館中学を卒業後、近衛歩兵連隊に入隊。慶応義塾大学に入学後、大正2(1913)年に中退。放浪生活ののちに出家し、僧侶となる。大正6(1917)年に還俗し、父の出資による農園を経営する傍ら執筆を開始。結婚し、喜多流の謡曲教授となる。大正8(1919)年に九州日報に入社、記者となる。大正15 (1926)年に「あやかしの鼓」を発表し作家活動を始める。昭和10(1935)年「ドグラ・マグラ」を出版。昭和11年(1936)3月11日逝去、享年47歳。

「2018年 『定本 夢野久作全集 第5巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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