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- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784390113915
感想・レビュー・書評
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「魔眼」アリシアの亡き母が彼女の夢に現れて、手に持つ薔薇の散りゆく花弁を見ながら「あと一枚しかない」と悲しげに呟いたのは、あと一回ダスプルモンに会ったらアリシアの命は尽きるということの暗示だったのだろう。己の魔眼をつぶす、自己犠牲により得られる幸福、それを望んだダスプルモンの思い半ばにアリシアが死んでしまったのはまさに悲劇。しかし、この作品における一番の悲劇の主人公はまさにその魔眼の持ち主、ダスプルモンであることは言うまでもない。
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