加奈子。何をしてやれたかな…: 女優・深浦加奈子の父が綴った、大腸ガン闘病記
- 主婦と生活社 (2009年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784391138306
作品紹介・あらすじ
父が綴った女優・深浦加奈子の素顔と、2060日に及んだ大腸ガン闘病のすべて-。
感想・レビュー・書評
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あまりドラマは見ないけれど、深浦加奈子さんが亡くなられたのは本当に残念でなりません。
深浦さんの生い立ち、そして女優として安定してきてから発症した大腸がん。その生涯をお父様が綴られた一冊です。
やはり闘病の記述は読むのが辛かった。
命と真剣に向かい合うことについて、覚悟をもちなさいと正されているように感じます。
治療や苦痛に弱音を吐かない深浦さんが本当にすごいです。
深浦さんは、日記や私的な事柄についての発言の類いを一切残さなかったのだそうです。
言葉はなくとも、女優としてのあの存在感は言葉以上に記憶に残るように思います。
お父様が書かれた『うらやましいほど、彼女の人生は鮮やかだった。』という一文がすっと胸に入ってきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
深浦加奈子が好きだった。美人なのに三枚目。存在感のある脇役だった。「科捜研の女」で出ていないとき(産休中という設定)、彼女の写真(人型に刳り貫いたもの)がオフィスに飾ってあって、亡くなったあとで、あれは病気で離脱していたときで、他のキャストの「待ってるよ」というメッセージだったのかと思い、愛されていたんだなと思った。
これはお父さんによる伝記。闘病記だけでなく、生い立ちにも触れている。
収録された小泉今日子と川村毅による弔辞も、それぞれ心を打つ。 -
深浦加奈子さん。
好きな女優さんだったし、好きなドラマに沢山出ていたので
突然の訃報には愕然としてしまった。
お父さんが語る思い出話だけれど
お涙頂戴にはなっていなくて
いい距離感で描かれていた。
【図書館・初読・4/16読了】