- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784391138689
感想・レビュー・書評
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ここに競輪の事故を乗り越えて
後遺症を抱えながら
一生懸命に頑張っている男の人と支えている妻がいた。
リハビリを兼ねて始めたパン作りだが、
1人1人、注文してくれた人の事を思い、
旦那さんが『心を込めて』パンを焼く。
そのパンを食べたひとはみんな元気や勇気をもらえるそうである。
作り手の心って、相手にも伝わるものなんだね。
素朴だけれど優しくて軟らかくて食べると勇気が湧いて元気が出て涙が溢れるパン。
マスコミで報道されて、あっという間に注文が殺到してパソコンがパンク状態になったそうだ。
おかげで三年待ちらしい。
それでも大量生産などはせずに、一個ずつ三時間かけて作って、奥さんが手紙を添えて全国の注文をしてくれた人たちに送っているそうである。
陰ながら心から応援したくなるそんな夫婦の話である。
我が家の話になるが、
いつも素朴なパンしか私は焼かない。
子供たちは
『美味しいね、お母さんパン屋さんになれるね。』
というので、
『お母さんは素朴なパンしか焼かないよ…』
と言うと、
『素朴なパンなのがええんやがね~!!』
とすかさず幼稚園の次男坊が答える。
それはこちらとしても有り難い話である(笑)
またある朝には、
オニギリをつくって!と言われることかある。
『お母さんのエネルギーがギュッと詰まっていて、食べると元気になるの~』
と言うのも次男坊なのだ。
だから、なるべく朝は次男坊には
オニギリをむすんでいる。
目には見えない何かを子供たちは
感じ取っているのかもしれない。
食べてくれる人を想いながら作るって
大事な事なんだな…
と改めて気づかされた一冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示