尾木ママの「凹まない」生き方論

著者 :
  • 主婦と生活社
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784391140866

感想・レビュー・書評

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  • R2.1.15 読了。

     テレビと同じような話し言葉で書かれてあって、読みやすい。そして優しく大切なことをはっきり教えてくれている。男性は尾木ママのような温かい外見で、優しい口調で話するような対象でも良いのだと教えられた気がする。
    尾木ママの本を通して、もっと尾木ママのことが人間味があって好きになった。また、尾木ママの別の作品も読んでみたい。
    ・「人への愛があるから相手を認められる。欠点も正面から受け止められる。」
    ・「物事にこだわらないということ。こだわりをポイっと捨ててしまえば、本筋から外れた余計な時間や意識を使うこともない。」
    ・「正しい評価や賞賛は素直に喜んで受け止める。仕事でも勉強でもスポーツでも恋愛でも、それが次に進む情熱やエネルギーになる。」
    ・「ムダなものの中にこそ、人生のゆとりや豊かさや、その人の個性が潜んでいる。」
    ・「出会った分だけ人とのつながりが増えていく、それが人生の楽しみです。」
    ・「誰だっておいしいものの話をするときは、自然と笑顔になるもの。そうすると不思議なもので、笑顔の人の周りには笑顔な人たちが集まってくる。」
    ・「愚痴は愚痴を呼んでしまうもの。嫌悪はもっと強い嫌悪を生んでしまうもの。」
    ・「『負けて勝ち取れ』とは『損して得とれ』。その場では負けたように見えるんだけれど、そこで培われた信頼感とか誠実さとか、いろんなものが相手を動かして、後になって違う場面で生きてくる。」
    ・「日常のちょっとした問題やストレスのほとんどは、この『感覚と心の問題』から生まれている。」
    ・「なにかぶつかりそうになったとき、大切なのはすぐその場で結論を出さないこと。相手を尊重して引けるところは引いたほうがいい場合のほうが多いんです。」
    ・「暮らしにちょっとした刺激というエッセンスを加えたり、人間関係を豊かにするだけでいいんですね。いい刺激があれば、人はいくらでも伸びていくものです。」
    ・「『がんばって』と言葉を投げかけるのは、『もっともっと努力して、我を張って声を枯らして主張してくださいね。』と言いているのと同じことなの。…(中略)いつでも手を差しのべられるように、そっと寄り添う、ということ。いつでも手の届くところにいる、ということ。そして、相手に言葉を押しつけるのではなく、自分になにができるか、一緒になって一生懸命考えること。誰かの力になる、ということは、そういうことか始まるんじゃないかしら。」
    ・「普段から言葉遣いや動作を丁寧にすることで、仕事の進め方も丁寧になるんです。」
    ・「新しい道を手探りでも恐る恐るでも歩いてみると、それを通り抜けたときに、新しい知的発見や、新鮮な驚き、そして大きな喜びがあるんです。それは、『新しい自分』を引き出すチャンスでもある。」
    ・「自分の調子を見極める基準、サインを決めておくのは大切なんですね。そうした
    小さなサインを見逃さないことが、常に一定のペースで走り続ける秘密かもしれない。ちょこちょこ自分をいたわることは大事です。」
    ・「迷いというのは、『柔軟性のもと』でもある。」
    ・「『でも』『だって』『どうせ』という言葉を口に出さない。」
    ・「子どもはもちろん、周りの人、そして自分自身の弱さを認めて受け入れる。」
    ・「『大丈夫?』という言葉はコミュニケーションでも何でもない。きっと大丈夫に違いないという、大人の自己満足に過ぎない。」
    ・「質問するときは、ひとつひとつ具体的に。」
    ・「なくしたものを数えない。いま、あるものに感謝する。どんな辛い中でも「ありがとう」と言える人、感謝という人間らしさを忘れない人は、何よりも強い。」
    ・「生きるということは、誰かと手を取りあうことなんです。」

  • 本当に読んで良かった。何気なく図書館で借りた本だったけど、本屋さんで買い直しました。人生生きる中で、手元に置いておきたい本のひとつ。落ち込んだり悩んだりしたときに、周りでとても辛いことがあったときにも、この本の言葉を思い出したい。尾木ママみたいな心の芯から優しい人になりたいと思いました。

  • でも、だって、どうせ 言葉の3Dは使わない。

    大丈夫?には大丈夫!で返してしまう。
    不安にさせたくない、期待に応えたい気持ちから、大丈夫でなくても言ってしまう。大丈夫という言葉は、きっと大丈夫に違いないという大人の自己満足。

    子どもへの質問は具体的にする。

    取り返しのつかない失敗なんて、ほとんどない。


    これからの人生、ためになる言葉がたくさんありました。

  • 別に凹んでも良いと思いますけどね、人間だもの。
    という偏屈心は置いといて、サラッと読める割には胸にくる箇所が多々ありました。

    「明日ありと思う心の仇桜  夜半に嵐の吹かぬものかは」
    親鸞の短歌。夜中に突然嵐が来て散ってしまう桜の花と同じように、明日があるかどうかはわからないもの、人生ははかないもの、という意味。

    尾木直樹氏の母親は、宿題をやりたくない幼い彼に対し、上記の歌を挙げ、「明日があるかどうかわからないんだから今日宿題をやれ」と説いたそうです。

    私としては宿題以上に、人生の教訓という面で気に入りました(笑)
    素敵なエピソードですよね。
    先人の言葉で説き伏せる教育心。見習いたいです。

    以下は、読んでいて特にグッときた言葉です。
    へこたれそうになっても、勿論ならなくても、意識していきたいですね。

    「負けて勝ち取れ」
    「我慢ではなく工夫をする」
    「"休む勇気"も必要」
    「言葉の3D(でも、だって、どうせ)は使わない」
    「隙だらけだから、いっぱい埋まる」
    「"大丈夫?"という言葉はコミュニケーションでも何でもない。きっと大丈夫に違いないという、大人の自己満足に過ぎない」

  • いつもの尾木ママ節そのまま。(笑)とても読みやすかった。

    今回は図書館で借りたけど、手元に持っていたいなぁ。

  • 尾木ママ可愛いですね!
    普段の口調のようでとっても読みやすいです。
    優しい気持ちになれる本です。
    ちょこっと入っているイラストも和みます。

  • TVで見る尾木ママに、正直言うとたいして興味はなかったのだけど、この本を読んで、癒されました。
    いや〜、まんま尾木ママの口調で書かれた文章読んでると、気が抜けるわ〜…。
    そして、確かに私は凹みやすいはずだわ…と再確認しました^^;
    「頑張って」も「大丈夫」も3Dも、これからは意識して減らそう。

    負けて勝ち取れ
    我慢しないで工夫する
    ま、いっか(ハート)

    最近読んだハウツー本の中では、一番よかったです。

    ま、いっか。の気分で、もっと食い道楽になって、これからの人生乗り切ってこ〜っと。

  • 尾木ママの優しくも力強いメッセージがたくさん詰まっている1冊。読み終えた後、気持ちがすごく楽になった。『がんばれは必要ない』『寄り添うだけでいい』今、とても大切なこと。これからの人生で辛い事があったら迷わず手にする本に出会えました。

  • 普段の尾木ママの口調がそのままに、温かみのある素敵な本だと思いました。

    「遊びを残して自分の枠をガチガチに決め込まない」という文章に心打たれました。

    「こうあるべき」という考えを持っていると、相手の意見や想いを理解することができなくなりますね。

    弱い部分があってもいい、克服しようとしなくていい、隙のある人になろう、と思うと心がスーッと楽になりますね♪

  • 感動します。納得。
    心に余裕が必要なんだとすごく印象的でした。
    言葉の3Dにも納得。「でも・・・」「だって・・・」「どうせ・・・」。
    たしかにそんな言葉は、必要ないと思いました。
    私も少しずつ改心していければ・・・と思いました。

  • いつも「ホンマでっかTV」で見ていた尾木ママの本

    すごい可愛らしい方だなぁって思っていたけれど・・・ホントはその道ではスゴイ人なんだよね^_^;

    でも「偉そうぶらない」ところがステキですよね

    「ま、いっか」これはなかなか「魔法の言葉」ですね♪

    途中にはさまれているコラム「いのちの授業」がジーンときます

    本なんだけど 実際に尾木ママがニコニコしながら語りかけてくれてるような錯覚におちいる一冊でした(すごくスルスル読めます)

    「凹まない生き方論」なんて、ちょっと凹み気味だからついつい手に取っちゃったよ
    毎日が笑顔になる「ま、いっか」の素が沢山入っています♪

    買ってよかったなp≧▽≦q

  • 「ま、いっか」で生きてゆこう。捨てられないものが多いのは、とても豊かな人生なんだ。

著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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