- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784391143843
作品紹介・あらすじ
地方の局アナから、キー局の看板ニュースキャスターへ華麗に転身。その容姿は「奇跡の38歳」と騒がれるほど。
キャリアと美貌、だれもが羨む人生の階段を上っていたある日、突如、始まったうつ地獄への転落……
元日本テレビニュースキャスター・丸岡いずみが、重度のうつ病を発症し、奈落の底を這いつくばり、命がけで生還するまでを、赤裸々に語った自伝的エッセイ。
毎日をがんばるすべての女性に読んでほしい一冊です。
(以下、目次より抜粋)
序章
私、一体どうなっちゃうの?<うつの始まり>
最後の仕事は、野田代表の誕生レポート/休暇中、週刊誌にまさかのスクープ記事!
第1章
私、走り過ぎちゃいました!<地方の局アナから、キー局の看板ニュースキャスターとなるまで>
家電営業職のつもりが地方局でアナウンサーに/引きこもりの女の子を2年半に渡って取材/その後、29歳で日本テレビの報道記者に/どうして私が警視庁捜査1課の担当に?/夜討ち朝駆けに明け暮れる日々が始まった/予算管理ができなくて、更迭!/4番組かけもちの後、花形看板キャスターに
第2章
私、交感神経ビンビンでした!<2011年3月11日、東日本大震災発生>
2011年3月11日都内を駆け回り、必死にニュースを伝える/震災翌日から陸前高田で凄惨な現地取材
気がつけば、頭に発疹が広がっていた!/歓喜のロイヤルウェデング取材でロンドンへ/自衛隊の行方不明者の捜索に独占密着
第3章
私、うつ地獄に行ってきました!<番組を降板、「死にたい」に捕らわれる日々>
「うつ病」と診断されても冷静だった/自分で認知行動療法をして治すと決心/悪いことの連想ゲームが続く、実家での療養生活/死んでしまいたい!と考える地獄の日々/母親にヒ素を盛られる?と疑心暗鬼
特別解説「うつ病の〝ほんとう〟」
監修/野村總一郎先生(防衛医科大学校病院病院長)
第4章
私、うつ地獄から帰ってきました!<生還~結婚。そして未来へ>
2011年の大晦日に仮退院/取材した人たちからの温かい励ましに癒される/うつは私の個性のひとつ。だらだら、のろのろ、新しい人生が始まった!
終章
私、うつ病になって考えました!<丸岡的うつと上手につきあう心得>
羨望の的の「丸岡いずみ像」ではなく自分基準で幸せに生きたい!/心得1「私は違う……」という自分勝手な思い込みを取り払う/心得2うつは「心の風邪」ではない!/心得3「眠れない」「食べられない」に気づいたら、悩んでいないで、すぐに精神科へ!/心得4薬が劇的に効く場合もある!処方された薬はきちんと飲もう/心得5自分の五感が大自然とつながると大きな癒しを与えてもらえる/心得6素直に話せる人を見つけるともつれた気持ちがほぐれて救われる/心得7身近な「味方」は心のよりどころ。素の自分でいられる環境で過ごしたい/心得8簡単なことではないけれど、「いつかは終わる」を思い出す!/心得9「がんばれ」という言葉は使い方次第で毒にも薬にもなる/心得10私にとっての魔法の呪文「命を取られることはことはない!」
特別対談
「丸ちゃん、頑張りすぎたのだね」鎌田實先生(諏訪中央病院名誉院長)
感想・レビュー・書評
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いろいろテレビでも紹介されてたので読まなくてもいいかなって思ったけど、やっぱり読んでみた。
で、読んで良かったな~
丸岡さん、本当にバリバリ頑張ってたんだね。凄いよ。ホワッとした印象しかなかったけど、タフな方だったんだ。
今は本当にゆっくり人生を歩んでください。
そして私も自分を大切にしよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元日本テレビニュースキャスター。
奇跡の38歳と呼ばれたキャリアも美貌もある女性が綴る自身のうつ病体験記です。
うつ病は、誰でもなりうるというけれど、性格的になりやすい人もいれば、そうでもない人もいる。
それでも誰でもなりうるというのは、脳が受け止められるストレス量に限界があるからかもしれない。
うまくストレスをいなせる人でも、それを越えるストレスがかかれば、うつ病になる。
本著を読んで、丸岡さんは決してうつ病にかかりやすいタイプではない。ただ、連日の大震災取材という想像を絶する毎日が、彼女をうつ病にせしめたのだと感じました。
彼女の素晴らしいところは、「もうダメだ」と思ったら、潔くそれを周りに伝えたところ。
本当のプロ意識というものについて考えさせられました。
うつ病で苦しんでいる人にはもしかしたら物足りない内容かもしれないけれど、私はこの本が世に出たことはとても大きなことだと思います。
うつを受け入れられない人でも、こんな人でもうつになるんだ!と思えるかもしれない。本著でも書かれていますが、うつ病になったことは人生や考え方を変えてしまうくらい大きな出来事だと改めて感じました。 -
華やかなアナウンサーも、こうしたうつになる、ということで
これは面白い。
キャスター、警察回りなどをやってさらに
早稲田大学大学院、人間科学研究科、実践人間科学を学んでしまう
ような、いわゆる一流社会人。
メンタル部分では、
合わない上司もいる、嫌なスタッフもいる、それでも「そういう人も
いる」と上手に受け流せる心持もあり、まさに完璧。
こんなパーフェクトな著者がうつになってしまうの
だから、これは他人事ではない。
だって、人間関係で
そんなに上手に受け流せる人のほうが少ないのだから。
うつの症状も、興味深い。
悪循環ゲーム、花をみると、これは嫌いだった何とかさんが好きだった
花だ、と想像をしてしまうそうです。怖いですね。
帯の一文「うつは誰もがかかる病気です」
この部分がもっと広まりますように。 -
超多忙な日常を過ごしていてある時プツンと切れてしまった。
自分の鬱が始まったのもそんな感じかな
何が悪いとか精神的に弱いとかっていう問題じゃないんだよね。
最後幸せになったみたいな終わり方だった。
気軽に読めるので鬱の人におすすめの一冊 -
忙しいのが好きな人もいるとは思うが、こんな仕事の仕方は普通ではない。
普通ではないのがテレビの仕事?
いくら体力に自信があったとしても、生活リズムはバラバラ、お腹が膨れればいいというだけの食事というのは異常。これで病気にならないほうがおかしい。
時には、無理をするということも必要だとは思うが、無理しすぎるというところがわからん。
仕事は他の人にかわってもらうことができるけど、健康は自分自身のこと。
何より健康第一だと思う。 -
全く知らないが有名なニュースキャスターの方の本。気がつけば鬱地獄。相当な激務を無自覚的に頑張っていたのと、芸能レポートやネットが心身に影響を及ぼしていたとみられる。
素人判断というか勝手な断薬や除剤が事を悪化させたのは疑いないだろうし、誰しもがその様な判断をする可能性があるため医療者側を患者の心情を推し量る必要はあるだろう。
サラッとした文体で読みやすかった。以前取材した引きこもりの少女にお詫びしている事からも人柄が窺える。 -
うつの解説本じゃなくてエッセイ。丸岡さんの経歴はアナウンサーだけだと思ってたんだけど、取材も転職もばりばりされてた方だった。バイタリティーある方でもプツンと切れてしまうことがあるんだ、誰でもうつになりえるんだというのを知れました。
最後は新婚で幸せになったように終わっているけど、今また本を出すとしたらどういう内容で書かれるんだろうとすごく気になってしまう。 -
日本人の10人に1人は罹るという「うつ病(脳の病気)」。T.Vのニュ-ス・キャスタ-だった著者が語った「うつ地獄」からの生還の記録。「うつ病」と診断されたら〝いつかは良くなる〟〝いつかは終わる〟のだから〝上手に付き合っていく〟と考え方を前向き(ポジティブ)に変えていく精神療法(認知行動療法)が有効。「うつ病」になりやすい性格というものはないけれど、「うつ病」を治りにくくする性格とは、ちょとしたストレスやショックに耐えられない人、いつまでもクヨクヨし、ネチネチ考えるマイナス思考型の人は、回復に時間がかかる。
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日テレの元ニュースキャスターだった丸岡いずみさん。TV局で突っ走ってきた丸岡さんが東日本大震災を機にうつ病を発症。そこからうつ地獄へ。うつ病というのは日本人の国民病だろうと思う。ストレスを溜めながらも頑張る日本人。まさか、丸岡さんがうつ病になるとは。ミヤネ屋で宮根氏との掛け合いを見ると知的でクールな人という印象だったので。あと、丸岡さんも述べていたが病人(治らない病気など)に「大丈夫ですか?」や「心配なので、連絡ください!」は困る。大丈夫ならバリバリ動いてますと言いたい。しかし、お気遣いはありがたいです。
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うつ地獄、、、デリケートな方は、心に色々なモノ押し込んで、自分だけで対処しようとしちゃうのでしょう。人は自分自身の経験や知識以上のコトには気...うつ地獄、、、デリケートな方は、心に色々なモノ押し込んで、自分だけで対処しようとしちゃうのでしょう。人は自分自身の経験や知識以上のコトには気が回らない。ハンデ(鬱やアスペルガーと言ったコトも含めて)のある人との接し方は、どうすれば万人に知って貰えるのでしょう(さも、自分は知ってる風に読めますが、違います)、、、2014/04/15
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うつ病になる方はnyancomaruさんがおっしゃるような方がなるようですね。日本人には完璧主義な方が多いので国民病みたいなものかなと私は思...うつ病になる方はnyancomaruさんがおっしゃるような方がなるようですね。日本人には完璧主義な方が多いので国民病みたいなものかなと私は思います。メンタル系やアスペルガーや自閉症などその他諸々に関しての接し方についてはやはり、専門書を読む事なのでしょうか。病気に関しての理解を深めるには専門書や専門家のお話し事が良いのかもと思いました。2014/04/15
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