しつけない道徳

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  • 主婦と生活社 (2016年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784391148961

作品紹介・あらすじ

子どもや未成年による重大な犯罪やいじめ事件が取りざたされ、社会問題になりつつある昨今。のみならず、SNSをはじめ、子どもを取り巻く環境がこれまでにないスピードで大きく変わる中、「ひとりの人として、どうキチンと生きるか?」「人として、正しい道とはなにか?」「そのために、どう大人になっていくか?」……つまり子どもの道徳教育が学校でも、家庭でも問われるようになってきています。
でも、そんな中で、「どうやって子どもを導けばいいのか……」迷ったりとまどったりしているパパやママが増えています。しつけのつもりが、体罰や虐待になってしまうことも少なくありません。
そんな、変化の大きな新しい時代の道徳とは、道徳の伝え方とはいったい何でしょう?
「他人の命を大切に扱える社会」「人生を大事にできる子ども」を育てる新しい道徳を、教育評論家・尾木ママと一緒に考えましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 支援センターの先生からオススメしていただいてお借りした本。

    尾木ママの著書は初めて読んだ。
    尾木ママの出演している番組はあまり見ていなかったけど、この方がああいう話し方をするのは内面に抱える激しさを優しく包んで人と関わる為なのかなと感じた。

    道徳には矛盾がある。
    子どもに何故?と聞かれると大人(というか私)は正しい答えを教えなきゃと固く考えてしまうけど、一緒に何故なのか考えてあげられる母になりたい。

    ただ、実際のニュースを取り上げてコメントもされているけれど、そこは踏み込まなくても良かったかなと思う。

  • よかった。

  •  小学生の頃、道徳の教科書を読んでいて半ばくらいにあったテーマを授業でやるのを楽しみにしていたら、授業でまったく教科書が使われなかったことを思い出した。教科書すらろくに使わず、かといって充実した授業内容でもなかった(と感じた)し、道徳の授業っていったい…。
     優しい語り口でとても読みやすかった。「道徳=正義」ではないし、時代によって変化していくので大人になってもアップデートを怠ってはならない。思春期の子どもの反抗に感情的に反応せず、伝えるべきことを伝えてすぐ身を引く、とあったが、それが何より難しい。

  • 「道徳」は時代や文化によって多様である。
    可変的な性質の強い「道徳」を科目に設定し,成績評価するのはいかがなものか,と問題を投げかけている。

    本文は,尾木先生の語り口調で書かれている(尾木ママの口調)。
    内容と直接関係するのではないが,
    僕は尾木先生に,戦う教育家というイメージをもっている。なので,この内容を「尾木ママ以前の切れ味ある文章」で読みたいと思った。

  • サルトルは「人間は、他者のまなざしによって、その対象として自分が存在する」と説いています(p52)。匿名の攻撃には、匿名である発信者には、他者のまなざしがない。他者との関係の中で本来は起こりえる抑制が利かない。受け止める方も適当に受け流すことが必要かもしれないとありました。

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著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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