「好きです」と伝え続けた私の365日 (PASH!ブックス)

  • 主婦と生活社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784391161373

作品紹介・あらすじ

「本日も大変かっこよく麗しく、私は胸がキュンキュンです。好きです!」
「そうか、断る」
自他ともに認める万能メイドのオフィーリアは、雇い主で女嫌いな美貌の公爵・カイル様に、めげずに愛の告白をしては秒でフラれる毎日。
それだけでも幸せだったのに、なんとおしかけ婚約者を追い出すため、恋人同士のフリをすることに!? カイル様のために私、全力を尽くします──たとえ1年間しかそばにいられなくても。
秘密を抱える超ド級ポジティブメイドと素直になれない塩対応公爵の、必ず2回読みたくなるかけがえのない365日の恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • 毎日カイル様に告白しては秒で振られるオフィーリアが自己評価の高い超絶ポジティブで、いやまあ実際にメイドとしての能力は桁違いに高くてドヤれるのも納得なのだが、とにかく本当にポジティブで明るくて、最初はコメディかなと油断していたら、まさかまさか。
    賑やかな日常に、確かに少しの違和感はあった。
    オフィーリアの賑やかな脳内に時折混じる文言。
    それはカイル様のそばに居られて幸せいっぱいな想いばかりではない。
    最初は「萌え死」的な意味で使われていたのかなと思っていたそれらの文言が段々彼女の日常に増えてくると否応なしに察してしまう。
    彼女、形はどうあれ、先は長くなさそうと。
    それは物語としては中盤以降、まさかの場面で、いや寧ろカイル様的には最悪な場面で種明かしをされる。

    あんまり詳しく書きすぎるとネタバレが過ぎて作品の魅力が半減するのでこれ以上の詳細を述べるのは避けるが、個人的には予想とちょっと違う形だった。
    てっきり体に関わることかと思っていたのだが……以下割愛。
    女性にトラウマのあるカイル様にとっては、触れても蕁麻疹の出ない唯一の異性だったのに、二人はどうなってしまうのか。
    真相と決着は是非本編にて。

    オフィーリアの優秀さにも底抜けのポジティブさにも本編中にちゃんと伏線やら答えが用意されていて、それがまたカイル様への愛の深さにも繋がってくるという構造にもしびれたし、本編冒頭の台詞がラストの台詞と繋がっていたりもして、それがまた最高だったし、王太子殿下やメイド仲間のアン、途中で登場する昨日の敵は今日の友なライバルキャラのヒルダ様などサブキャラも魅了的だったし。
    一気読みかつ振り返り読みのしたくなる作品。
    オフィーリアのカイル様に対しては絶対のイエスマンなところに笑って、終盤の展開に泣いて、是非自分と同じように読んで感情揺さぶられて欲しい。
    二度読みはもちろん、劇中では描かれていないカイル様視点を妄想して楽しむのもいいかも。
    決定的なこと言わない、見せてくれないからなあ、彼。
    ツンデレなので。
    カイル様視点の話、あってもよかったのよ。
    五章の彼視点、読んでみたかった。

    なお書店によってはカラー印刷の購入特典SS付きます。
    こちらは本編軸の貴重なデレカイル様が見られます。
    何と貴重なものを……これ、もう全店舗特典にした方がいいのではという話なので、こちらも是非。

  • 面白かった!ヒーロー大好きヒロインが好きなので、とても楽しく読みました。
    毎日挨拶の度に「好きです」と伝え続け、でも相手からの気持ちは少しも欲しいと思わない…身分差のため?と思いつつ、どこか違和感が。
    テンポの良いやり取りと一人称視点でのヒロインのヒーロー大好き♡♡な心の声でラブコメ風味を味わっていたが、遂にヒーローがヒロインに対し興味を持ったところで全てが明らかになる。
    とても驚き、涙が込み上げてきました。
    サブキャラも良い人たちばかりで、皆幸せになってほしいです。

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