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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784391163674
作品紹介・あらすじ
◆37人の小説家、随筆家のエッセイによる「たまごの饗宴」◆
日本人なら誰もが名を知る小説家、随筆家による、「たまご」にまつわるエッセイを集めたアンソロジー。もっとも身近でなじみ深い食材・たまご。たまごかけごはん、たまご焼き、目玉焼き、オムレツ、オムライス…幼い頃に食べた思い出の味、今なお好きな大切なひと皿、37名のエッセイをお腹いっぱいどうぞ。
みんなの感想まとめ
身近で親しみやすい食材である「たまご」にまつわるエッセイが37篇収められたこのアンソロジーは、読者に心温まる思い出や、たまごへの愛情を再確認させてくれます。さまざまな作家たちがそれぞれの視点から描くた...
感想・レビュー・書評
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たまごのアンソロジー。私もたまごは好きだし、どっしりした長編の読後には、こういう軽く読める本もいいかなという気になった。
内容は、すでに発表されていた、たまごにまつわるエッセイをかき集めたような感じ。佐藤愛子さんや阿川佐和子さんの名前はもちろん知っているけれど、きちんとその文章を読んだことがなかったから、この本で読んで「こんな気さくな文章を書くから人気が出たのか」などと改めて気づかされた。
一方で私の知らない方や、古い方も散見される。森茉莉さんの文章はあるがさすがに父の鴎外ほど古い世代の文章はない。一方で阿川さんのお父さんの文章はあるし、永井龍男さんは短文の名手と私は思っているのだが、今の読者で知っている人はどのくらいいるのだろうか。
冒頭が佐藤愛子さんで、読み始めの数ページでは「女性が多いのかな」と思ったが、すべて読み終えて掲載作家の男女別人数を数えてみると、女性15人に対して男性22人と、意外と男性のほうが多い(写真の川島小鳥さんを加えると男性は23人となり、62%)。
こんな楽しい企画、だれが考え出したのかな?と思って奥付を見ると、「選者 杉田淳子」とある。調べるとカレーライスのアンソロジー本も出しているみたい。面白い人だ。これだけの数のエッセイを集めて1冊の本に実現化するのはそれこそ大変で、膨大な読書量と果てしない根気が必要だろう。次回は味噌汁かな? 楽しみに待ってます。
さて、さまざまな卵料理のなかで、この本で一番多く取り上げられたのは何だろう?私は思い立って数えてみた(複数の品目が書かれている場合は代表のものを1つとカウント)。パンパカパーン、発表です! 1位は「ゆでたまご」で7人。2位は「オムレツ」、3位は「たまごかけごはん」。複数の人が書いていて好きな人が意外に多いなと思ったのは「卵焼きサンドイッチ」。また“これわかる!私も同じ”と思ったのは、すし屋で食べられる玉子焼きや玉子の握り寿司。「茶碗蒸し」や「オムライス」も複数の人が書いていた。
私が個人的な思い入れで大爆笑したのは、角田光代さんの「卵情熱」というエッセイ。オロナミンCの飲み方が家族でいろいろだというテレビCMが私の幼少時にあったが、角田さんはオロCに生卵を入れて飲むというのがあったと書いている。
だが私の爆笑ポイントはそこではない。私の目に留まったのは、角田さんが「私の通った大学の近くのカレー屋では、注文すればカレーに生卵を落としてくれた」と書いているところ。もしやと思い角田さんの経歴を調べると、やはり早稲田大学卒だった。角田さんが書くカレー屋とは、早大西門通りにあって私も100回くらい行った「カレー藤」ではないだろうか。U字型のカウンターの中央の厨房部分にお姉さんがデンと構えていて、秒単位で多くの学生客をさばく様子に毎回見とれていたのを思い出した。
「たまごごはん」は心身ともに元気な時に勢いよくかっ込むものである。(池波志乃)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私の娘は、1歳の頃、親子丼を食べて蕁麻疹が出たことで卵アレルギーが発覚し、食事制限をし、治療をしてきた。改善してきたことにより、小学校の給食は卵の除去をせず過ごせるくらいになった。娘は卵が大好きなので、もっと食べさせてあげたいが、今は我慢の時としていた。
中学生になり思春期を迎えた娘は、ふさぎ込むことが時々あった。無理に話を聞き出そうとしても話してはくれない。私は、給食の献立表をチェックして、その日に卵が使われていなかったことを確認すると、夕食にオムレツを作った。娘は食卓につくと、「わあ、今日、何か特別!」と嬉しそう。さっきまでの不機嫌はどこかに行ってしまった。娘の憂鬱の理由は分からないままだったが、たまごで元気になれるならそれほど心配する事でもないんだろうと胸をなでおろし、夕飯を終えた。
そんな昔の事を思い出しながら『アンソロジーたまご』を読んだ。
たまごの力、たまご愛が詰まっていて、みんなもたまご大好きなのねと実感出来る一冊。 -
タイトルのとおりである。37のごく短い卵、玉子、たまご、タマゴの思い出や好みやおすすめやこだわりやらのあれこれが綴られていて、みっしりしている。
昭和の男性がこの昔書いた文章は、今ではちょっとどうなの?というような微妙さがあったりして、時代の変化まで感じられる。たまごって平和だなあ。(今は少し高いけれど) -
石井好子さんの熱つ熱つの食べごろのスフレを“「熱いうちに召上って」“と叫ぶ気持ち、もたもたしてる客人たちに苛つく気持ち、よく分かる。美味しいところで仕上げているのに台無しになっちゃうのが分からないのだから…“「絶交しちゃおうか」“も可笑しいけど分かる。
たまご大好き。
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卵料理と思うこと。
身近にある食材で栄養価の高いものだからこそ、よく食べられるとはいえ今は高騰していて簡単に手が出ないよな。 -
こういう食のエッセイを色々読んでいるけど、「たまご」のこの本に関しては、わりと質素というか、卵かけごはん、ゆで卵のおいしさをしみじみ語る人が多くて、ほのぼのした感じだった。
石井好子がパリにいた頃に友だちに教わったスフレがおいしそうだった。
あとふわふわなオムレツも食べたくなったなぁ。 -
料理でもするかと思い、料理に関わるエッセイを読んでみた。たまご料理くらい、自分にできるぞ!なんでもこい。という心持ち。
読んでみると至ってシンプル。私はご飯とたまごの美味しい国に生まれたことを実感。ゆで卵の奥深さを再認識。
たまごポケット文化についての考察は特に興味深かった。
これからも卵かけご飯、ゆで卵、オムレツ、etc.にたくさん頼って生きていこうと思った。
著者プロフィール
阿川佐和子の作品
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