十牛図・自己発見への旅 新装

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  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393135310

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  • 十牛図の解説より自他と唯識論の話をまとめた本と言えるかもしれません。
    以下、記憶に残った箇所を私なりの言葉でまとめたものを列挙。

    ・自もなく他もない。
    ・Aという人を知った気になっているが、それは自分の心という反射鏡に映った
     A’であり、Aそのものではない。
    ・「〜しなければならない」「〜してはいけない」という命令や義務の内、
     幾つが自然を貫く宇宙の理に基づいたものであろうか。
     それらの多くは社会の間違った慣習、人間のエゴや見栄に根ざした
     抽象的で誤った理ではないだろうか。
     もしそうであるならば、我々現代人は何と恐ろしい生き方をしていることだろう。
    ・念→定→慧を展開する無分別の心。
    ・「人身受け難し、いますでに受く。仏法聞き難し、いますでに聞く。
     この身根性において度せずんばさらにいずれの所為に置いてかこの身を度せん。」
    ・「仏道をならふといふは自己をならふなり。自己をならふといふは自己を忘るるなり。」

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著者プロフィール

1940年、福岡県生まれ。1964年、東京大学農学部水産学科卒業。1967年、東京大学文学部印度哲学科卒業。1974年、東京大学大学院印度哲学博士課程修了。現在は立教大学名誉教授、正眼短期大学副学長。
著書:『唯識の哲学』(平楽寺書店)、『唯識思想入門』(第三文明社)、『唯識とは何か』『十牛図・自己発見への道』(以上・春秋社)『ゆずれば無我か』(佼成出版社)、『漢梵蔵対照・瑜伽師地論総索引』『梵蔵漢対照・蔵梵漢対照・佛教語辞典』(以上・山喜房佛書林)、『やさしい唯識』(NHK出版)、『仏教思想へのいざない』『唯識で読む般若心経』(以上・大法輪閣)、『十牛図入門』『阿頼耶識の発見』(以上・幻冬社)ほか多数。


「2020年 『〈新装版〉唯識でよむ般若心経 空の実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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