中村元の仏教入門

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 52
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393135815

作品紹介・あらすじ

東方学院の講義録をもとに、インド学・仏教学の泰斗である中村元が仏教をやさしく解説。その深い見識と幅広い視野から語られる釈迦と原始仏教の真髄とは。

感想・レビュー・書評

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  • 仏教学者の大家、中村元である。
    講演録なので、とても読みやすい。

    とはいえ、釈尊の生涯や思想、聖典や教団の成立過程、そして仏教の実践倫理と、インドから始まった上座部、大乗のそれぞれの仏教の概略が知れてとても良い。

    しかも随所に当時のインドの社会的背景や、西洋や現代との対比、現代的解釈の試みが分かりやすくされているのでためになる。

    本当に入門書の域なので、すでに仏教好きの人には物足りないかもしれないですね。

    備忘録

    P10-11
    インド人は歴史に関心を示さない。
    中国や日本人は歴史が大事。歴史の反省から未来を作る。
    インド人は永遠を見つめています。この世の出来事など陽炎のごとくはかない。だから書く必要がない。歴史が分からない。

    P38~
    結集(けつじゅう)
    聖典編纂のために長老様たちが集まる会議。
    1)釈尊の死後。500人
    2)釈尊の死後100年後。塩を蓄えていいか、ご飯を午後に食べてもいいか
    金銀浄物
    お金を受け取る→金が溜まる→組合に貸し付け(貸付信託)→利子もとる→経済基盤の安定…これもいいのか。
    3)アショーカ王時代
    4)世紀前25年ころ
    5)6)近代

    P52
    二つの意見が対立した時に、どちらでもない、返事をしない、という態度。西洋では考えられない。

    P66
    仏教は形而上学としての自己(アートマン)を否定した。

    P167
    鈴木正三の「世法即仏法」

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:180//N37

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著者プロフィール

水族館プロデューサー(R)。1956年三重県生まれ。鳥羽水族館を副館長で辞職し独立。新江の島水族館、サンシャイン水族館、北の大地の水族館のリニューアル、広島マリホ水族館新設などを手がけ、利用者起点のマーケティング理念と、斬新な「水塊」展示の開発により、いずれも奇跡的な集客増を成功させた。韓国および中国で手がけた水族館に加え、基本構想のみのプロデュースなどを合わせると10館以上をプロデュース。2019年現在国内の複数の水族館においてアドバイザーを務めるとともに、新たな水族館プロデュースに取りかかっている。北里大学の学芸員コースで展示学、東京コミュニケーションアート専門学校で名誉教育顧問として講義。著書は20冊を超え、近著に『水族館哲学 人生が変わる30館』(文春文庫)、『常識はずれの増客術』(講談社)など。


「2019年 『全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド 125』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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