- Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393136362
作品紹介・あらすじ
"日本"をプログラムした神秘の密教者、空海。その謎と現在性に圧倒的なイメージで迫る。
感想・レビュー・書評
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どの本だったか、暫く前に松岡さんの仏教はぺジミスティックな宗教との言葉に虚を突かれた。確かに仏陀はぺジミストだったなと納得しつつ、松岡さんの語る仏教に興味を持った。
後で文庫があることに気付いたが、新版のあとがきをあるから、こちらが良かったんだと思う。
しかしながらというか、やっぱり歯が立たなかった。華厳経から密教に至る処が一番の重要ポイントだと思うんだが、全く理解の外だった。
高野山の寺院や仏様とか、天川村の修験者が歩いた道を想い出したりしながら読んだ。仏像や曼荼羅ってマジナイの助けみたいなものとも思っていたんだけど、理論と一体になったものとか、山が与えるものとか、身体性とか理解までに至らない。
いつか再挑戦しようかな。うん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「遊」は、70年代後半〜80年代前半くらいによく読んでいて、いろいろな影響を受けた。
なかでも、自然科学と仏教とか、日本的なものを繋ぐというか、相互に包含しあうみたいな視点は、すごいな〜と思っていた。
その後、私自身の関心が違う方向にむいて、「遊」や松岡正剛さんの本もあまり読まなくなった。
この「空海の夢」は、わたしの興味が違う方
向に向かっていた時期に出たもので、リアルタイムではこういう本が出ていること自体知らなかった。
最近、「日本とはなんだろう?」という問いがあらためて立ち上がってきていて、そんななかで、何となく読んでみた。
そんな感じで読んだんだけど、この本は、松岡正剛さんの「主著」とでもいうべきものだったみたいで、本人のこの本に対する思いも強いみたい。
なるほど、「遊」で扱われていた仏教って、インドの仏教の経典というより、日本の仏教、しかも道元とか親鸞というよりは、密教という感じだったからな〜。そして、密教といえば、やっぱ空海となる。
その「空海」を、複雑系科学やホワイトヘッドなどの議論も借りながら、現代的な意味を読みとっていく感じ。
なるほど、議論だけど、なんせ「空海」についての知識がほとんどないので、やはりわからないことが多かったかな。 -
古今東西の知識を動因し、縦横無尽に語られる空海像。只ただ圧倒されるばかりでした。これほどまでに知識を有する氏がすごいのか、当時の知を吸収し尽くした空海がすごいのか、はたまたその両方か。
様々に鏤められた情報を収斂させることが結局出来ませんでしたが、
次回読んだときには納得できるようにしたいと思います。「想像力と因果律の宥和」深すぎて分かりませんでした。 -
読了
空海からここまで話を広げられますか
さすがです
この広さが最初に読めたことが、これから深入りしようとする自分にはうってつけでした -
ただ大日の徳を大日の恵光を、なお高く、なお速く、人々にもたらすしかないとおもっていた…そしてもうひとつ、そこには何か壮絶な空と悲の超越があったともおもわれた。空海には密教者がひとしく阿修羅を食った者たちの系譜であったことがわかっていた。
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松岡正剛が空海を解く、というところの興味で読み始めました。
比較的我慢して読んでいましたが、やはり力尽きた。正直歯がたたない。
「書いてあることがわからない」というと書き手が悪いみたいなのですが、読む上で前提とする教養がアタシに無さ過ぎた、と、そういうことです。頭のネジのはじけ飛ぶ音がしました。
20年くらいしたら戻ってくることでしょう。
わからないなりに「面白いことが書いてあるんだろうなぁ」という予感はするので。 -
五大に皆響きあり、六塵ことごとく文字なり。
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、
死に死に死に死んで死の終わりに冥し。
この本を40歳で書いた松岡正剛、とんでもない人ですね。 -
ていうか、空海ってもっともっと
評価されてもいいと思う。
大河ドラマでぜひ! -
次に読む本…と吟味せずにとりあえずひっつかんできた。
読み始めるとあまりにも久し振り過ぎて内容を忘れていた(汗)。
もう一度最初から読み始めることに。
…で、読み直して「前回は全然読めてなかったわ。。」というのに気付いた。。文を目で追ってるだけというか。内容が頭に入ってなかった。でも、ジャレド・ダイヤモンド読み終わった今はちょっと楽。
がんばって読み進めてみましょー。
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読み始め。2009.01.02.