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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784393142912
作品紹介・あらすじ
類い希な実践知と専門知に支えられた、珠玉の『般若心経』講義。般若心経を貫く「空」の思想を、一千年の仏教の歴史も踏まえつつ、多彩で身近な切り口からやさしく説く。現代の生きづらさや苦しみにも寄り添い、「変わりゆく」ことの積極的な意味を伝える。
感想・レビュー・書評
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臨済宗円覚寺派管長横田南嶺氏による般若心経の解説本。
全体を通して、一番大事な空の思想を中心に般若心経を解説している。
分かりずらいところも正直あったが、分かるという事は分別になり、結局は執着に繋がるという。
執着は苦しみになるわけで、分けずに一体感から出てくる働きこそが禅である。この言葉にわたし自身救われた思いである。
自分がこれから生きていく中で、この本を通じていくつか得ることが出来た。(知識が増えるという事も執着に繋がってしまうが)
例えば、暑さや寒さも結局は五蘊を通して認識した現象に過ぎないと理解することによって、それに囚われることはないということだ。実際10割軽減できるかと言ったら難しいだろうが、少なくとも冷静に暑さ寒さを観察することによって何割かは軽減する事は出来ると思えた。結局は認識しか残らないわけでずっと暑さや寒さが続くわけではない。
本文抜粋になるが、お釈迦さまの言葉で「この世の中には四種類の人々がある。闇より闇に赴く人々。闇より光に赴く人たち、光より闇に赴く人たち、および光より光に赴くものがそれである。」
無我であるが故に、固定したものはない。
精進しながら自分を変えていきたいと、自戒する。
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円覚寺管長横田南嶺老師による般若心経の解説。わかりやすい。(むしろわかってはいけない)
著者プロフィール
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