日本王権論

  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393291498

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  •  <メモ>
     ・超越王権ができあがる時、ほとんどの場合外来思想に自己の正統性の根拠を依拠するというのは、日本に限らず普遍的に見られます。古代王権が依拠したイデオロギーも仏教という外来思想でした。
     
     ・帝国の論理というのは周縁を否定して内部を中心のもとに均質化しその中心だけが外部との通路になるという中心=周縁の逆説にあります。その中心にいて内部と外部を媒介する力能をもっているのが王権です。

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著者プロフィール

1928年、山梨県生まれ。1950年、東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高校教諭、名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授を経て、神奈川大学経済学部特任教授。専攻、日本中世史、日本海民史。2004年、死去。主な著書:『中世荘園の様相』(塙書房、1966)、『蒙古襲来』(小学館、1974)、『無縁・公界・楽』(平凡社、1978)、『中世東寺と東寺領荘園』(東京大学出版会、1978)、『日本中世の民衆像』(岩波新書、1980)、『東と西の語る日本の歴史』(そしえて、1982)、『日本中世の非農業民と天皇』(岩波書店、1984)、『中世再考』(日本エディタースクール出版部、1986)、『異形の王権』(平凡社、1986)、『日本論の視座』(小学館、1990)、『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991)、『日本社会再考』(小学館、1994)、『中世の非人と遊女』(明石書店、1994)。

「2013年 『悪党と海賊 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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