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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393332504
作品紹介・あらすじ
歌うように踊るように、胸ときめいて生きるために。エロスとセクシュアリティの現在。
感想・レビュー・書評
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セックスや性欲の抑圧による弊害
かつての日本にあった夜這い
一夫一妻制の限界
ポリネシアンセックス
セックスと霊性、タントラ
などを話題にした著書。
フェミニズムやジェンダーを扱う女性筆者の本はどうしても体制批判的な口調になるので、読んでいて疲れてしまうが、上野千鶴子らと較べてもかなりマシ。
女性論の著書に多いのは、女性が男性と平等であることが、男性と肩を並べられるよう「負けない」ことに肩肘張った主張に傾倒しがりだが、この筆者は、女性ならではの特質を肯定的に受け入れようとすること、その上で、性を愉しむことのすばらしさを唱えているように感じた。
一夫一妻制については彼女も「無理がある」が否定的でもなく、かといって積極的に「多夫多妻論」でもないようだ。
最終章が、和尚(ラジニーシ)の講和集からの引用にページを割いており、筆者の感想や意見が少なく、ただただ和尚の主張に感銘を受け、その通り!と同意するだけだったということであろうか。
サブタイトルの「祝福としてのセックス」はまさに和尚の言葉だ。
1947年生まれで、かつカトリックの女子中高育ちの彼女にとっては、和尚がただただ新鮮だということだっただろう。
彼女のその衝撃のみが残った読後である。
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