誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 737
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393332719

作品紹介・あらすじ

禁断の世界史講義、開幕。世の初めから隠されていた秘密が明らかになる…。シリーズ「世界と日本の見方」第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 日頃、生物多様性を謳うなら、人間ってどうなってるんだ?みんな欧米化して、外来種になり変わらないと生きていけなくなってる と思っていたけれど、その欧州の進化の歴史ややり方を概観できた
    自分を質に入れるな という言葉を得て、今後を考えて見たい

  • 読了

    アマゾンのコメントを見てると、気持ち悪いのだらけでムカムカ

    人間、素直さが大事です

    工作舎の本が総じてそうであるように、隙間恐怖症的な詰め込みで、情報量は凄いけど、あっちこっちと行くから圧縮し辛くて記憶容量を超えるので、理解していくというよりも、喉越しで読んでいくしかない

    こういうふうに俯瞰できるようになると良いと思うよ、という本であって、そのためにやらないといけない膨大な宿題を提示される本であって、それはやっぱりできないから、この本を読んでその感じをつかんだだけで満足ってことにしておこう、という結論に達するしかない本、というのが、松岡正剛と工作舎の本

  • 松岡正剛が歴史を綴った内容だが見事!の一言に尽きる。
    歴史を振り返る上でのプラットホームとしてこれだけ完成された内容は他に類をみないだろう。
    一般的に小難しく呑み込みづらい歴史の箇所も松岡正剛によって噛み砕れた記述で記されて教養の新たな上積みに繋がる、他の歴史を断片的に扱った本よりも「歴史」という大枠を成して中の内容部分に一切の隙がない。
    本書を読んで初めて歴史の紐と紐が繋がり、新しい側面を伺い知れた。

  • 博覧強記の著者による、ゆるりと融通無碍な歴史講義。

    個別には粗さやストーリー理解の強引さがあるが、個人が持ち得る知識とその有機的なつながりに感服。

  •     ―2008.04.23

    副題に「自由と国家と資本主義」、2007年12月の新刊書。公開講座の語りおろしによる著者独自の史観で読み解く近現代史。

  • また読み返してみるかな。。何書いてたか忘れたw、けど、自分は高校で世界史を習ったはずなのに本当のことは何一つ学んでなかったのだとショックを受けた思い出はある。

  • 〜社会進化論(社会ダーウィニズム)的に信奉される新自由主義への疑問符を編集工学で考察し、「日本という方法」を提案する〜

    本書は、日本を含む世界の歴史をタテ・ヨコ・ナナメに輪切りにして、巨視的な視座で俯瞰するというものです。
    既存の情報をテーマごとに再編集し、多様な文化や新たな方法を創発する試みは、大変興味深いものでした。
    イギリス、ナポレオン、朝鮮半島、ドイツ哲学といったテーマを史学、哲学、経済、文学などの視点から垣根を超えて情報の関連性(あいだ)について考察しています。
     
    これらの考察は、以下の結論に帰着するよう構成されており、その精緻なロジックには舌を巻きました。

    世界は、もともと決して同質なものではないから
    世界が、たった一つの強力な原理や制度で動いていくとした考えは、大きな「まちがい」である。
    とした上で新自由主義の潮流の只中にいる日本の舵取りについては、「日本という方法」を編集していくべきとしています。
    本書においては、「日本という方法」について「苗代」を例にして考察されていますが、それはつまり、グローバリズムを含むさまざまな成果の芽をいったん苗代にして、それから本番で植え替えるという方法があるのではないかという提案です。

    終始興味深い内容で、楽しく読了しましたが、全体を通して、縦横無尽に思索が目まぐるしく移動し、それが醍醐味といえばそうですが、私の知識量では少々ついて行けてない、置いてけぼり感が否めない感じでした。(ドイツ哲学の系譜については特に?でした。)
    悔しいので、本書で紹介されている数多の書籍から興味のあるものを選別し、手に取ってみたいとも思いました。

  • 積読本をかたづけようシリーズ。
    
    『17歳のための世界と日本の見方』に続く、松岡正剛による世界史講義。文学、哲学、経済などをからめながら読み解く近現代から現代史編。
    
    「〜はみなさんご存知ですね」といった言葉が頻出するのですが、いや、知らないって。
    私が世界史に疎いのもありますが、これはもう正剛先生はワザとやっていて「これくらいは勉強しといてね」みたいな感じで固有名詞やら歴史上の事件やらがバンバン出てくる。情報量が多すぎて消化できません。
    
    「エリザベス女王は信長の一歳年上」みたいな歴史を横断する視点というのは必要だなと思います。
    

  • 著者は凄まじく博覧強記な人で意外な場所から意外なロジックを組み立てて眼前に提示してくれる。それが快感。そういうのが著者の肩書きである「編集」なんだろうね。この人の本は今までは思想・文化などの分野しか読んだことがなかったが、今回は、歴史や社会科学について。近代以降の歴史の概観が1章〜9章、現代・日本の課題が10章、11章。最後の2章はかなり面白い。

  • 社会
    思索
    歴史

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著者プロフィール

一九四四年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。一九七〇年代、工作舎を設立し『遊』を創刊。一九八〇年代、人間の思想や創造性に関わる総合的な方法論として″編集工学〟を提唱し、現在まで、日本・経済・物語文化、自然・生命科学、宇宙物理、デザイン、意匠図像、文字世界等の研究を深め、その成果をプロジェクトの監修や総合演出、企画構成、メディアプロデュース等で展開。二〇〇〇年、ブックアーカイブ「千夜千冊」の執筆をスタート、古今東西の知を紹介する。同時に、編集工学をカリキュラム化した「イシス編集学校」を創設。二〇〇九~一二年、丸善店内にショップ・イン・ショップ「松丸本舗」をプロデュース、読者体験の可能性を広げる″ブックウエア構想〟を実践する。近著に『松丸本舗主義』『連塾方法日本1~3』『意身伝心』。

「2016年 『アートエリアB1 5周年記念記録集 上方遊歩46景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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