禅への鍵 〈新装版〉

  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393333075

感想・レビュー・書評

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  • かの有名なベトナムの臨済宗僧侶による禅の入門的解説

    ベトナムの禅が非常に興味深い
    初期仏教とも矛盾しない感じだし、
    変な日本文化に染まってないし。

  • 禅の入門書。
    仏教用語を平易に説明しているので、理解しやすい。
    禅は気づきが大切である。
    毎日の生活の中で実践し、気づくことが大切であるという。

    人は自分が知っていることしか知らない。
    常に、知らないことに対し心を開いている状態にしたい。

  • ティクナット・ハンに出会ったのは、ある人がきっかけだった。『あなたに平和が訪れる禅的生活のすすめ』という本。正直、当時のボクにはよくわからなかった。でも、その人は、この本に出会うことでいろいろなことを考えたと言っていた。本との出会いというのは不思議だ。ある人にとっては人生を変えるほどの衝撃なのが、別の人にとっては手に取るに値しないものもある。よく、本は人との出会いに喩えられる。親友、悪友、恩師、ほろ苦い思い出。。。タイミングもあるし、そもそも自分との相性だってある。そういう意味で、ボクにとってのティクナット・ハンは、当時は理解できない先生が、いまになって「なるほど」と思えるような人だ。

    自分には確固たるものがあると、人は思いがちだ。しかもそれは、自分の体とは離れたところで、確固たるものであるなどと思っている。当時はボクもそう思っていただろう。そう思っている限り、ティクナット・ハンの言葉は響かない。

    ボクたちはこの世に体を持って生まれてきた。そして、心はきっとその体から生まれている。だから、体と心はつながっているし、分けて考えてもいいけども、片方ばかりから見てはいけない。体は心であり、心は体なのだと思う。ティクナット・ハンは、それをマインドフルネスという。本の中の日本語でいえば「気づき」なのだと思う。

    気づくためには、意識をしないといけない。漫然としていてはいけない。目の前のものを食べているんだと意識して食する、息をしていると意識して呼吸する。普段、無意識にしていることを意識してみる。そこが気づきの出発点なのだろうと思う。

    別の本で著者が言っているが、「手の中のりんごは宇宙である」という言葉がある。こんなこと、なかなか言えない。だが、宇宙は目の前にあり、そして、自分の中にある。それを感じてみたい。

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著者プロフィール

釈一行。1926年ベトナムに生まれる。禅僧、詩人、学者、人権活動家。「行動する仏教(エンゲージド・ブッディズム)」を提唱し、ベトナム戦争中の南北ベトナムの和解に尽力、1967年にM.L. キング牧師によりノーベル平和賞候補に推挙された。100冊以上の著書を世に問い、仏教の教えとその実践をわかりやすく説くことで広く知られている。
現在は南フランスのプラム・ビレッジを本拠地として、アメリカ、ドイツなど各地にリトリートセンターを設け、仏教の教えに基づいた学びと実践の指導を続けている。

「2011年 『味わう生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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