なぜ政治はわかりにくいのか: 社会と民主主義をとらえなおす

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 63
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393333587

作品紹介・あらすじ

いつから政治はこんなに縁遠くなったのか。選挙の投票率は低下し、「どうせ民意は反映されない」と冷ややかに傍観する人も少なくない。しかし、そもそもよって立つはずの民主主義について、私たちはこれまで真剣に議論してきただろうか? 気鋭の社会学者が、学校教育、憲法、ジャーナリズム、政党のネット戦略といったトピックを横断しながら、「わかりにくさ」が醸成された背景に迫り、新時代を生き抜くリテラシーを提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は自分が知る限り、社会学者の中でダントツのイケメン。年齢的には生まれた年も近く、お兄ちゃんぐらいの歳で近いからか、切り口というか、時代状況を俯瞰する時とかの考えが非常にすんなり納得がいくことが多い。

    この本は、すごくわかりやすい言葉で書かれているので、タイトルの通り、「政治って何か難しいのでは?」と思ってる人がいてても、とらえなすので、取っ付きやすいと思う。 
    例えば、よくテレビでも聞く「リベラル」や「保守」と言った概念も、歴史的な文脈から紐解いて丁寧に解説してくれている。

    政治も変わってきてるし、社会も変わって来てるから、その中で使われてる言葉の意味も変わって来てるし、頭の中で考えてることって昭和やったりするんじゃ無いですか、もうちょっと正確に物事を捉えて問題を見て行きましょう。 情報に溺れたり錯綜してる情報の整理をしてみましょう、時代は変わってるのに、メディアも教育も昔のまま語れらてていいの?という問いを突きつけるための材料を提供してくれる。

    動的平衡というか、政治も教育もメディアもどんどん変化していく中で形を変えながら適応化して行ってるんだなと思わされた。

    全体としてすごく読みやすかったです。

  • 各政党の主張がコロコロ変わる、投票率の低さ、政治的なデモがイマイチ盛り上がらない、メディアで政治を語る人のスタンスがよく分からない。。

    こんな疑問から読み始めた本書。


    著者は今の政治のわかりにくさはいかによるものという。
    ・日本の民主主義の参照点があいまいで、固有性がない。
    →アメリカ、イギリス、フランスと比較
    ・戦後の政党の変遷によって政治的スタンスで使われる用語が本来の意味と実態が離れている。
    ・メディアの政治の関係の変化。従来型のメディアの重要性が落ちる中、インターネットの台頭により、政治と国民の距離が一気に縮まっている。
    ・政治教育の変わらなさ。教育基本法の縛りや受験の範囲の狭さから、現実の政治を教育として扱えていない。


    最後に著者はこんな状況だからこそ、理で政治を見ることの大切さを語る。

    情で政治を感じる機会はたしかに多い。政治家に直接会った時の感じの良さ、選挙カーでの名前の連呼での認知拡大、SNSを駆使して政治の親しみやすさを与える。など




    結局このわかりにくい状況で政治から離れてはますます悪化するだけなので、めんどくさくても自分なりに勉強をすることが大事なんだなと感じさせられた。


    この本ではじゃあどうしたらいいの?に対する具体的な答えは出ていないが、
    それこそ一人ひとりが考えて主体的に進めることこそが解決策の一つなんじゃないの?

    と著者に言われているように思えた。

  • なるべく右にも左にも寄らない立場で、政治のわかりにくい理由を、戦後の歴史から振り返って丁寧に拾って行く姿勢が好感持てた。

  • 政治学を専攻している人間からすれば、何研究しているのだろうか…?(個人的にこの人の論文を読んだことがないだけだと思うが)、共感できる視点もあった。
    例えば
    世代間対立を鮮明にすることで、議論を興し連帯を形成する(特にマイノリティーの若年層とマジョリティーの老人)

  • 政治
    社会

  • 大学図・1F開架 312.1A/N81n
    東2法経図・6F開架 312.1A/N81n//K

  • 東2法経図・開架 312.1A/N81n//K

  • いい歳こいて政治とかあんまわかってないなと思い,著者のトークショーがあることを知ったのも相まって購読.
    大変読みやすくそして大変わかりやすく書いてあった.
    そしてそんなに自分は政治について疎くもないのかなと認識したのでした.
    さて,この本は政治に興味を持たない人に勧める本なのかと言えば,答えは否なんかなと思う.
    さらにくだけた書き方をして易しい解説をつけてようやくではないかなぁと.
    まぁこの本の内容をちょっとずつでも上手く周りに広められることが筆者の願いかなとも思うので,もう幾度か読んで波紋を広げられたらなと思う.

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著者プロフィール

西田亮介(にしだりょうすけ)
一九八三年京都生まれ。社会学者。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学総合政策部卒業。同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。同後期博士課程単位取得退学。(独)中小企業基盤整備機構経営支援情報センターリサーチャー、立命館大学大学院特別招聘准教授などを経て現職。『ネット選挙とデジタル・デモクラシー』(NHK出版/二〇一三年)『メディアと自民党』(角川新書/二〇一五年/社会情報学会二〇一六年優秀文献賞受賞)『なぜ政治はわかりにくいのか:社会と民主主義をとらえなおす』(春秋社/二〇一八年)『情報武装する政治』(KADOKAWA/二〇一八年)など。

「2019年 『「言葉」で読み解く平成政治史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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