人はなぜ神経症になるのか

  • 春秋社
3.38
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 39
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393360255

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【要約】
    人が神経症を患う原因を人生の課題に直面したときの逃避的な態度と
    共同体感覚の欠如という側面から分析している。
    神経症になる素地は幼少期や成長期に器官劣等性や兄弟間のコンプレックス等に対して
    優越性を追求するための補完として形成される。
    非現実的に優越性を追及するために世界から自己を切り離した自己中心的な
    ライフスタイルから脱却し、相手や社会と自分を結びつける共同体感覚を養うことが
    神経症を治癒する上でも大切であると説いている。

    【感想】
    神経症の原因に対する分析は的を得ており、「優越性の追及のため」という言説は納得ができる。
    事例の紹介が多く、要点がつかみにくい記述がある。
    共同体感覚を養う訓練方法についても記載してあるとより有用なものになると思う。
    しかし、同性愛を神経症的な捉え方で記述しているのは、多少偏見が混ざっている気がした。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1870年‐1937年。
オーストラリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる。

「2022年 『人間の意味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アルフレッド・アドラーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×