14歳のための時間論

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 175
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393360606

作品紹介・あらすじ

楽しい瞬間は、なぜ速く過ぎ去るの?そもそも「相対性理論」て、いったいナニ?-お答えします。やさしく、わかりやすく。

感想・レビュー・書評

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  • 理学博士、佐治晴夫さんの「14歳のための物理学」の姉妹書。
    科学(物理学)のお話ももちろん出てくるのだけど、あとがきで書かれていたように「人の心に寄り添った時間論」だった。
    ちなみに私は14歳×2くらい生きているのだけど、アラサーにもきちんと伝わる本でした。むしろ14歳より長く生きている分、じんわりと来るものがあったかもしれない。

    日曜日の夜から始まる、1週間。毎晩、佐治さんのお話を寝る前に聞いているような、そんな展開。
    必ず詩や楽曲の引用があり、ところどころ宗教を感じさせるようなものも。(押し付けではなく、神秘的な美しいモノとして引用されている)
    1週間、というのも、創世記だなあと思いつつ。

    宇宙・物理学で本を読もう、知識が欲しいと思うと、必ずそこには佐治さんの姿がある。
    研究者としても「ゆらぎ」研究の第一人者として立派な功績をお持ちになる。宇宙研究を平和教育につなげるリベラルアーツな視点をお持ちで、その語り口はどの本を読んでも優しく、なんというか、慈愛に満ちている感じがする。
    実際この本を読んでいるときも、夜寝る前に、おじいちゃんの部屋に行って月明かりの中でお話を聞いているような感覚だった。時々お茶とかお菓子、音楽が出てくる、(親には内緒)な、感じ。
    ごりごりの理系・物理学知識が欲しい、という人には物足りないような、脱線が多いような本かも知れない。
    でもやはり、普通に生きている(と思っている)人の経験や意識を、天文や物理学に結びつけるには佐治さんの力は大きいと思う。

    とはいえ、数式や「時間=速度÷時間」も出てきて、ちょっとした数学もする。
    数式が出てくると眠くなる私は、ちょっとそこだけうとうとしながら聞いていた。


    「時間」について興味があり、数冊、時間論の本を借りた中の1冊。
    ごりごりの理系書でわからなかったことを、すごく優しく教えてくれた。

    正確に分かる、測る時計というのはない。
    私たちは大昔から様々な自然や私たち自身の中にある周期(リズム)で区切り、それを共通の時間へと作り上げてきたのだ、と。
    でもやはり、どの生き物も人間もそれぞれ自分が心地よいと思う周期があって、どうしてもズレはでてきてしまう。
    「今という一瞬」の現在と、「記憶」という過去、「想像」の未来の中で私たちは生きているんだ、というのを教えてもらったような。

    そして「ゆらぎ」の話は、数式も出てきてちょっと難しかったんだけど、なんとなくわかったような。
    というのも、本を読むときにyoutubeで波の音とか雨音とか聴いているというのもあり。寝れないときも同じく。
    「超ぐっすり」「医者も絶賛」なんてキャッチがついているので、うさんくさいなーと思いつつ使ってたけど(歌詞のある音楽だと集中できないから)
    佐治さんの「ゆらぎ」の話を聞くと、ちょっと効果あるような気がしてきた……。

  • この本で理科とか科学とか好きになりました。
    科学系の本では特に好き。
    もう一度読みたい。

  • 優しい語り口で心地よい、週末の読書にぴったり。

    *原子、分子の世界では、特別な力が働かないかぎり、ものごとの変化は膨張する方向に進む。したがって、時間の方向は膨張が決めるのではないか。つまり、時間が過去から未来にしか流れず、逆戻りしないのは、それは宇宙が膨張しているから。
    これはストンと落ちた。
    *基準体重あたりで考えると、生きるために消費するエネルギーは同じ。
    自然の中にある規則的なものには、神秘を感じる。
    *風や波、脳波の大きさや心拍、体温、発汗、呼吸など、1/fゆらぎをしている。それは、すべてを形作る原子や分子が自由に動き回ろうとし、でも空間の中でひしめきあっているから。
    fはある変化の振動数、1秒間に何回、変動を繰り返すかという数。ゆっくりした動きなら小さく、せわしい動きでは大きい。
    1/fは、fの値が小さい、ゆっくりした変化の時は大きく、fの値が大きい、せわしい変化の時は小さくなる。

  • 2017年4月24日

    装丁者/B.C.(稲野清、草地祐司)
    写真提供/佐治晴夫

  • 14歳にはきっと難しすぎる本だと思うが、
    著者の時間に対する説明は、独特でロマンチックでとても素敵だと思った。

    本の中には、
    紅茶の入ったカップとケーキの写真があったりして、
    「ゆっくりお茶でも飲みながら、
    時間というものについて、少し一緒に考えてみませんか?」
    という柔らかいタッチで描かれていてよかった。

    著者の言う、
    「時間というものは誰のものでもなく、
    あなただけのもの」

    ということが、なんとなく分かる本だった。

    なんとなく、というのは、
    やっぱり内容が結構難しく、
    久しぶりにルートの計算や光の速さの計算などを見た。
    この辺はよく分からなかったから、飛ばして読んだ(笑)

  • 途中まで

  • ゾウの時間ネズミの時間的な項目があって
    懐かしい気持ちに…(*^^*)

  • ・過去は過ぎ去り、未来はまだ来ていない。あるのは今だけ。
    ・時間を可視化することで過去未来に囚われている
    ・1秒はセシウム133の振動で決まった(?)
    ・宇宙は広がり続けているから時間は進む。宇宙が縮んたら時間は戻るかもしれないけど、脳は過去に戻らない⇒なんで脳は過去にもどらないの????

  • 正直無理やりすぎないか、と思うところもあったが具体的な例を出して時間について分かりやすく書かれてあった。14歳のための…と付いているがどの年代が読んでもおもしろいと思う。物理学、心理状態など色々な角度から書かれていておもしろかった。

  • 日時計の影が動く方向から,時計の針が回る方法が決められた。

    宇宙の始まり→その前には何があったのか?→仮定の中に時間という考えが含まれている。
    香水が拡がる→ものごとの変化は膨張する方向に進む。

    神経生理学的に興奮状態→時間がゆっくり

    地震=地球の営み→被災された方々は,被災しなかった私たちの身代わりになられた。

    二足歩行→未熟児出産,喉の構造が下に伸びた→声

    マイケルソン・モーリーの実験
    光速c=299,792.458→m/s

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プロフィール

佐治 晴夫
1935年、東京都生まれ。理学博士(理論物理学)。東京大学物性研究所、ウィーン大学などで研鑽の後、松下電器東京研究所主幹研究員、玉川大学、県立宮城大学教授、鈴鹿短期大学学長などを歴任。現在、鈴鹿短期大学名誉学長、大阪音楽大学客員教授、北海道・美宙(MISORA)天文台台長。無からの宇宙創生にかかわる「ゆらぎ」の理論研究の第一人者。宇宙の根源的性質である「1/f ゆらぎ」を扇風機などの家電製品などに応用する開発研究や地球外知的文明(ET)との交信には、数学と音楽を使うことなどの提案者である。

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