バイオエナジェティックス―原理と実践

制作 : Alexander Lowen  菅 靖彦  国永 史子 
  • 春秋社 (1994年5月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393363256

作品紹介

緊張・硬直した体の言葉を読み、さまざまなエクササイズでほぐす生命エネルギーを湧きあがらせ、感情・心をみごとに解放し、癒す画期的な技法と理論。

バイオエナジェティックス―原理と実践の感想・レビュー・書評

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  • バイオエナジェティックスの目標は、人々が本来備えている自由で優雅で美しい本性の回復を助けることである。自由とは感情の流れの内的規制がない状態であり、優雅さとはそうした流れの動的表現である。一方、美しさとは、そのような流れが生み出す内的調和の現われである。それらは健康な身体を表わす。

    バイオエナジェティックスは、人々が生命や愛に対して心を開くのを助ける。これは容易な仕事ではない。心は骨という檻の中でしっかりと守られている。心へのアプローチは、心理的、身体的に強い抵抗に出会う。われわれの目的を達成しようとするなら、こうした防衛を理解し、解除しなければならない。p39

    快楽の状態にある人間の目は輝き、肌はピンク色で暖かく、物腰はなめらかで生き生きとし、態度は柔らかさやくつろぎがある。目に見えるこうした徴候は、身体の周辺部への感情、血液、エネルギーの流れの現われであり、外に向かう身体の拡張的な動きや衝動の生理的な対応物である。こうした徴候の欠如は、本人が気づくと気づかないとにかかわらず、快楽の状態ではなく、苦痛の状態にあることを表している。p162

    いったん慢性的筋緊張が固定化されると、今度は身体の状態が自我と身体の弁証法的プロセスを逆転させる。つまり、身体的状況が思考や自己イメージを形作るのである。低いエネルギー・レベルは特定のライフスタイルを当人に強要する。彼は、抑圧された感情を喚起しうる状況を必ず避けるようになる。そして現状に関する理屈をでっちあげることによってこの回避を正当化する。こういった戦術は、情緒的葛藤が意識的になることを妨げようとする自我の策略だと言ってよい。この自我防衛には、否定、投影、挑発、非難、などがある。p170

    普通、「緊張をゆるめる」時に人が最初に体験する感情は悲しみである。当人が、その感情を受け入れ、身を任すことができれば、泣き出す。われわれは、「泣き崩れる」という表現を使う。とらわれている人はみな、深い悲しみを持っている。ところが、多くの人は自分の悲しみに直面するよりは、とらわれたままでいることの方を好む。悲しみが絶望と背中あわせであることをたいていの人が知っているからである。

    悲しみや泣くことを抑制しているのは腹部である。腹部はまた、性的解放や満足のためのエネルギーが蓄積されるところでもある。喜びへの道はつねに絶望を通り抜けていくのである。p239

    われわれは愛を理想化するあまり、それと性、特に性の持つエロティックで官能的側面との関連を見過ごしてしまう。私は愛を快楽への期待と定義してきたが、それは特に、人を恋に誘う性的快楽を指している。心理学的に見ると、恋が自我より自己にとって重要となる恋する対象への自我の明け渡しを含んでいる。自我の明け渡しは、身体における感情の下降、すなわち、腹の底や骨盤への下向きの興奮の流れを含んでいる。こうした下向きの流れは、心地よい流動感や、とろけるような感覚を生み出す。文字通り、人は愛にメロメロになるのである。性的興奮が非常に強く、性器部に限定されない時にも、同じ素敵な感覚が発生する。p274

    筋緊張が軽減されると、当人は、個人的な状況のストレスにはるかに効果的に対処できることを発見する。ストレスにうまく対処する秘訣は、単に、それに耐えうる十分なエネルギーを持つことであり、それは、身体にあまり緊張がない場合にのみ可能である。p288

    身体の震えは、緊張の解放以外にも重要な働きを持っている。それは、身体の自発的な動きを体験し、楽しむことを可能にする。そうした動きは身体の生命活動の脈動する力の表現である。つねに自分を完全に制御していなければならないという感情に駆られ、そうしたものを恐れると、当人は自発性を失い、束縛だらけの自動化した人間にならざるをえない。p303

    ライヒは「オーガズム」という言葉を、痙攣を伴う放出運動の際に、全身をもって性的興奮に自らを完全に明け渡すこと、というきわめて特殊な意味で用いた。ライヒのいうオーガズムは、実際に時々起きるもので、法悦的な体験である。p305

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