NLP ヒーローズ・ジャーニー: NLPとエリクソン催眠による苦境を乗りこえる4日間ワークショップ
- 春秋社 (2011年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393366363
作品紹介・あらすじ
コーチング界の雄とエリクソン催眠の第一人者による伝説の4日間。神話学者ジョセフ・キャンベルの「英雄の旅」をモチーフに苦難の遭遇から未来の生成に向かう、新たな時代の成長法則。伝説のワークショップを体験する、4日間の旅へ出よう。
感想・レビュー・書評
-
アマゾン紙
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒーローズ・ジャーニーのエクソサイズで思い浮かぶのは、神話学者のジョセフ・キャンベルの神話のパターンが使われているということ。
もちろん、これ以外にもこのエクソサイズは非常に緻密なロジックで組み立てられている ことが分かる。
例えば、
1.退行を使わない
催眠関係の論文で指摘されていることであるが、退行催眠を行う場合に発生する 虚偽記憶の問題がある。それで、このエクソサイズは上手いことに過去に退行する 催眠を一切使っていない安全第一に考えられていることが分かるだろう。
2.ダブル・バインド
基本的には(ベイトソンのスキッツフェレニック・ダブル・バインドではなくて)
ミルトン・エリクソンのセラピューティック・ダブル・バインドに当たるが 現在と未来の間にダブル・バインドを設定しこのダブル・バインドをきっかけに新しい 次元の認識を目指すような設定になっている。
3.メタファー
ところどころに認識に働きかける、シンボル、メタファーが用意されている。
一昔前なら一般意味論、現在ならばレイコフのコンテンポラリー・メタファー理論の枠組みで見ると、あるステージから別のステージにリソースを持ち込むため効果的に活用されていることが分かるだろう。
もちろん、これだけではないが、エクソサイズを紐解いていくいくと非常に考えぬかれた ものであることが分かるだろう。その意味では、難しいことを難しいと見せない、ディルツ氏を決してないがしろにするつもりはないえれど 短期療法の本流を行くギリガン氏の底力なのだろう。 その意味では原題にないNLPはちょっと余計。
また、翻訳が非常に良い。 -
NLP苦手な人でも大丈夫!