母という暴力

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 37
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393376010

作品紹介・あらすじ

新稿「恋する十八歳少年による四歳児虐待致死事件」を加え深まる虐待の最前線を行く。どうしたら母を暴力から解き放つことができるだろう。子どもが抱える現実に近づくための"未踏の家族論"。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の芹沢俊介さんは多数の家庭や子育て、現代社会問題の評論本を執筆されている人。この本はもうずいぶん昔に購入して読んだものですが、子供がまだ小学生だった頃、当時の子育て云々で人並みに悩んでいた自分に良い刺激を与えてくれた本です。
    内容はやや辛口、母であるゆえの陥りやすい子への暴力(言葉の圧力や態度…)を警告、謙虚な心持で子育てをすることを提言しています。ちなみに同著者の「ついいていく父」という本もお薦めです。

  • 2人の同じ境遇の少年が、一人は犯罪者になってしまったが、一人は心優しい里親との出会いで人生が変わったという例。子どもというのもは、育て方が100%ではない。親や教育者が「こんな子に育てたい」と頑張っても、生まれ持った性格や気質でその通りにいかないことが多いように思う。それを「育て方で子どもの人生を変える」というニュアンスでまとめるのはどうにも乱暴に思えた。子どもの人生を左右させることができるという思い上がりが子どもの人権を奪っているのでは?
    また、幼い頃に虐待して育てたという母親の手記。「子どもが6年生の時に泣いて謝ってからは関係が良好に。今では本音で話せると息子が言っている。」と安堵しているという。子どもが自分の虐待を許したとでも思っているのだろうか?著者はどのような意味でこの手記を掲載したのか。もやもや感いっぱいだ。

  • 論文調で読みづらいのは私の力不足。

  • ぱらぱら読み
    ある、と、する。
    ある(受容)が成立してのする(しつけ等の教育)
    六歳までなら、ある の習得は間に合う。
    たった7ヶ月の里親であっても、こどもの人生を変える。
    変えるきっかけとなった男の里親が、こどもにハグしようと手をあげたら、叩かれると思った子供が防御姿勢をとった→その反応にいままでのこどもの里親をたらいまわしにされながら受けた待遇を察し、里親のほうが泣いた。 こどもにとってそんなことが初めてであった。こどもは、彼には人と人との付き合い方や人間としてのふるまいを教わったと後述している。
    それまでは大人不信で手がつけられなかった。→大人不信の状態ではしつけ等は不可能。

  • 産んでしまったこと自体が暴力であり、「ある」を与えられない。
    母性的(受け止めの主体であること)でないことが暴力となる。


    …親になることが恐ろしくなります。
    少し、暴力や虐待の世代間連鎖を強調しすぎな面もあるか。
    これ読むと…自分もいわゆる虐待傾向群のような気がして怖くなります

  • 母という暴力

    「なぜ僕を生んだのか」という暴力的な問いを投げかけられた時、私たちは生んだこと、あるいは生んでしまったことの取り返しのつかなさに気づく。

    女性たちは良妻賢母に対する大規模な反乱を起こしている。その要因はなにか。女性のなかに「自分」というテーマが出てきたこと。そして、資本主義社会の成熟である。

    しかし、敗戦により解体された良妻賢母思想のうち、教育する母という側面を女性たちは捨てきれなかった。それが、「いい子」の大量生産や虐待と結びついている。

    ウィニコットは子供の存在感覚「ある」をつくらないかぎり、「する」は成り立たないと書いている。甘やかすことができない、つまり受けとめることができない母は子供の「ある」という感覚をつくることができず、もっぱら「する」という男性的機能で接しがちになる。

  • 読み進めるにつれて内容が深く濃くなっていく本。2章目くらいから喰い付きだしました。子供の頃の思い出したくない様な事も忘れちゃったらきっと駄目なんだ。そんな大人にはなりたくないな。将来、6歳迄は徹底的に甘やかせる事ができる母親になれてるといいなぁ自分。鶴見さんと北野さんに興味湧いちゃった。他の2冊も読みたい

  • 残念ながら、私には、著者の考えが、全く理解できない。

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著者プロフィール

1942年 東京生まれ。
社会評論家。
『現代〈子ども〉暴力論』春秋社,1997。『母という暴力』春秋社,2001。『引きこもるという情熱』雲母書房,2002。など。

「2006年 『はんらんする身体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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