尾崎放哉全句集 増補決定版

制作 : 伊藤 完吾  小玉 石水 
  • 春秋社
3.17
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本棚登録 : 15
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393434376

作品紹介・あらすじ

さまよう魂。湧き上がる言葉。孤独をたずさえ、居所を求め続けた、自由律俳句の鬼才の全貌。

感想・レビュー・書評

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  • 「咳をしても一人」
    「入れものが無い両手で受ける」
    尾崎放哉の俳句といえば、これくらいしかしらなかったけど。

    お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが
    ある女性誌に、尾崎放哉の句集を薦めているのを
    読んでしまったため、気になって思わず借りてしまった。
    (ファンというわけでは全くありませんが)

    放哉は大正15年に41歳で孤独のうちに病気で亡くなっている。
    41歳ですよ・・・東大法学部を出て、3度転職し、保険会社で働くが、
    肋膜炎が悪化し、妻とも別れ、小豆島で孤独に亡くなる。
    この略歴を聞いただけで、いかにも不幸そう。

    他人から見ると不幸にしか見えない。

    でも亡くなる3年ほど前からの作品が秀逸と編者は書いている。
    やっぱり創作の原動力には、孤独と不幸が必要なのかと
    この本を飛ばし読みしながら、ぼんやり考えました。

    • じゅんさん
      おぉ、尾崎放哉!
      私も代表作くらいしか知らないけど、
      彼の寂しくてたまらない自由律俳句が好きでした。
      若くして小豆島で死んだのは知って...
      おぉ、尾崎放哉!
      私も代表作くらいしか知らないけど、
      彼の寂しくてたまらない自由律俳句が好きでした。
      若くして小豆島で死んだのは知ってましたが、そんな経歴を持っていたんですね。
      又吉が読者だというのも、分かる気がします。
      私も読んでみたいです。
      2011/09/18
  • 「いれものが無い両手で受ける」「咳をしても一人」などの自由律俳句で知られる放哉の全句集。こんな寂しがりは辛い。破滅型の人生。庵でひっそりと夭逝してしまった。放哉を演じたいと渥美清が墓参りまでしていたとか。かなわぬ夢だったが、あのシャイな渥美清が演じたいと願った放哉の生き方に、できないからこそ憧れる。酒乱で人に迷惑をかけながら自尊心は人一倍だった放哉。全句集の中でまた好きな俳句が見つかる。「淋しい寝る本がない」「自分をなくしてしまって探して居る」

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